インターネット関連大手のグーグルはこのほど、昨年と比較して検索数が急上昇した、2014年の検索ワードランキングを発表した。人物部門の1位は、テニスの錦織圭(にしこり・けい)選手で、フィギュアスケートの羽生結弦選手、映画俳優の高倉健さんが続いた。

錦織選手といえば、9月に行われた4大大会の全米オープンで日本人初のシングルス準優勝に輝くなど、今年のテニス界の話題を席巻した選手。11月に行われた世界ランク上位8選手で競う、シーズン総決算であるATPワールドツアー・ファイナルでも、名立たる強豪選手を倒してベスト4の成績を残した。世界ランキングも今や5位で、ロジャー・フェデラーら、テニス界のビッグ4にも迫る勢いだ。

しかし昨年までは、肉体面でも精神でも世界のトッププレーヤーと大きな差があった。今年の錦織選手の活躍の背景には、昨年12月、4大大会最年少優勝記録を持つ台湾系アメリカ人のマイケル・チャン氏がコーチに就任したことが大きいと言われている。

チャン氏は、錦織選手を世界のトッププレーヤーに育てるため、厳しい指導を行い、コートでは相手に対するリスペクトを捨てるように指示するなど、「勝者のメンタリティ」を植えつけた。その一方で、全米オープンの決勝で敗れた際には、「勝手に自分で調子が悪いと決めつけるな。お前には勝つ力がある」と励まし続けた。

厳しいながらも温かい指導を行ってきたチャン氏だが、彼の指導法の奥には、実は篤い信仰心がある。

チャン氏は熱心なキリスト教徒で有名。現役時代、体格に恵まれず、周囲からは成功できないと言われていたチャン氏を支えたのは神への純粋な信仰だった。全仏オープンで最初の大きなタイトルをとった後でも、お金や名声などに心を奪われずに済んだのは、常にイエスに思いを向けていたからだと言われている。

錦織選手はチャン氏について、「彼(チャン・コーチ)自身が、強いメンタルの持ち主。集中の仕方、フラストレーションを溜めない方法、自分自身を盛り上げる方法など、いろいろ助言してくれる」と語っている。(9月4日付Number Web版)

信仰心から現れてくるストイックさや自己に対する信頼は、逆境を迎えた場面で、選手を支える力になる。そうした最後まで諦めない姿が見る者を感動させ、夢や希望を与えるのだ。テニスのみならず、一流のスポーツ選手の中には強い信仰心を持った人が多いのも事実だ。肉体面、精神面でも成長を続ける錦織選手のさらなる活躍に期待したい。(冨)

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