中国や韓国など近隣諸国との関係を考えるシンポジウムがこのほど福岡市内で開催され、パネリストとして参加した村山富市元首相が、「(戦前の)植民地支配の歴史は否定できない」と述べ、自身の首相時代を振り返った。

シンポジウムには、村山氏の他に、ヘイトスピーチや人種差別問題に取り組む辛淑玉氏、慰安婦の強制連行を認めた河野談話が発表された当時の政府高官だった美根慶樹氏などが参加。村山氏は先の衆院選にも触れ、「積極的平和主義を説くのなら、中韓にきちんと説明すべき」と安倍政権を批判している。

村山氏は衆院選公示日の2日、大分県で行われた街頭演説で、「自民党が選挙に勝ったら(自民党政権が)4年間続き、本格的に憲法改正を成し遂げるのが狙いだ。憲法だけはなんとしても守りたい」などと話している。

保守路線をとる安倍首相に対して批判を続ける村山氏だが、本欄で再三指摘したとおり、日本は欧米諸国の植民地支配からアジアの国々を解放するために第二次大戦を戦った。実際、1946年にはインドネシア、1947年にフィリピンが独立するなど、終戦後、次々とアジア諸国が独立している。

また、村山氏は中国の軍事的脅威が高まっている中、「憲法を守る」と訴えているが、憲法を守って国が滅びたら意味が無い。

こうした現状を考慮することなく、中韓に配慮し続ける村山氏の思想の根本には一体何があるのか。大川隆法・幸福の科学総裁は2013年7月、村山元首相の守護霊を招霊し、中韓寄りの発言を繰り返す村山氏の本心に迫った。

村山氏の守護霊は、「中国にはねえ、年寄りを尊敬する文化があるんじゃないかな」「(自分には)ノーベル平和賞は無理かと思うけど、『孔子平和賞』の可能性がちょっとあるんじゃないかと思う」などと語り、中国に対する親近感がうかがえた。

村山氏は中国が日本を侵略するとは夢にも思っていないのだろう。村山談話が出されたのは戦後50年にあたる1995年だが、この20年あまりの間に中国が大きく経済発展を遂げ、アメリカが軍事予算を縮小して世界の警察官ではなくなりつつあるなど、日本を取り巻く国際状況は大きく変化した。

来年は戦後70年を迎える。安倍首相は新しい談話を出すとしながらも、河野・村山談話を踏襲する構えを見せるなど態度をはっきりさせていないが、これらの談話を一刻も早く白紙撤回し、日本の誇りを取り戻すべきだ。(冨)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『「河野談話」「村山談話」を斬る!』 大川隆法著

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