2012年9月、国有化されて間もない尖閣諸島の魚釣島に上陸したロック歌手・トクマ氏が、「消費減税」「自分の国は自分で守る」などと訴え、渋谷や品川、六本木など都内各地で精力的に街頭演説ライブを行っている。

トクマ氏は品川駅前の街頭演説で、4月の消費増税から景気が冷え込んでいるのは、未来に対する不安から買い控えが起きているためだと指摘。「安倍首相は、2017年4月に消費税を10%にアップすると述べ、景気条項を削除しました。これは、日本が不況でも必ず上げるということです。こんなことを国民の前で発表したら、財布の紐を締めてしまうのは当たり前です。幸福実現党は減税です。8%を5%に減税することを約束します」と訴えた。

また、中国漁船が尖閣諸島周辺に出没するだけでなく、小笠原諸島でサンゴを密漁していることに言及。「東京の近海まで来ているんです。ますます近隣諸国の脅威が増す中で、本当は選挙している場合じゃない。北朝鮮と中国に対して、自分の国を守っていかないと危ないんです。ずっと主張してきましたが、憲法9条の改正は当たり前になってきています」と、国防の大切さを訴えた。

トクマ氏の街宣は関心を集めており、25日付の東京スポーツ紙は、渋谷での街宣の様子を報じている。

トクマ氏は、尖閣諸島の魚釣島が国有地化された後、2012年9月に初めて上陸した日本人だ。その約1カ月前、当時の民主党政権は、尖閣諸島に上陸した香港の活動家を無罪放免にした。トクマ氏が上陸した動機は、その弱腰外交に抗議するためだったという。

当時、漁船に扮した中国船10000隻が接近しているという情報がある中、魚釣島に泳いで上陸し、遭難者の慰霊碑を掃除して、持ち歌の「I love ジパング」を歌った。その一部始終を記録した映画「尖閣ロック」は、日本のみならずアメリカやイランでも上映され、「尖閣は日本の領土である」というメッセージを届けた。

上陸後、トクマ氏は、2012年の都知事選に「歴史教科書の改正」「2020年の東京五輪の誘致」「建築規制の撤廃」などを訴えて幸福実現党から出馬。以来、「消費税増税の中止を求めるデモ」や「『河野談話』の白紙撤回を求める集会」などで、「TAX HEAVEN ~増税反対~」や「河野談話はでっち上げ!」などの歌を披露し続けている。

実際に命を懸けて魚釣島に上陸し、「愛国心」や「自分の国は自分で守る」と訴え、経営者としての実体験に基づいて「消費減税」の必要性を説くトクマ氏の主張には説得力が感じられる。トクマ氏にはぜひ、国会に“上陸"し、「消費減税」や「国防強化」などを実現させてほしい。(居)

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2013年1月号記事 勇気と行動が時代を変える - 「とにかく動く!」の陽明学

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Web限定記事 尖閣に上陸した大和魂ロッカー - トクマ 特設ページ

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