安倍晋三首相はこのほど、首相官邸で開かれた記者会見で、今回の衆院解散はアベノミクスを問う選挙であると述べました。そもそもアベノミクスとは何だったのでしょうか。
アベノミクスは、第一の矢である「金融緩和」、第二の矢である「財政出動」、第三の矢である「成長戦略」を基本方針としています。
第一の矢では、日銀が金利をゼロにし、さらに量的緩和を行い、市場に出回るお金の量を増やしました。その結果、景気回復の期待が高まり、株価も急上昇しました。
第二の矢では、政府が公共事業を増やすことで、民間企業の投資を活性化させ、雇用を創出しました。
第一の矢と第二の矢は一定の効果がありましたが、第三の矢である「成長戦略」はうまくいっていません。加えて、消費増税8%の導入により、景気は腰折れ。4~6月期のGDPは、年率換算で7.3%の減少でした。