日本旅行業協会が今年7月に行った統計によると、夏休みの海外旅行で台湾を選ぶ日本人が、2年連続で1番多かった。同調査では、日本人の夏休みの海外旅行先トップ10に、台湾、ハワイ、シンガポール、グアム、イタリア、ベトナム、フランス、アメリカ、香港、スイスが順にランクインした。

台湾は、アジアの代表的な親日国であり、東日本大震災の時には、米国に次いで29億円超の義援金が日本に寄せられた。2012年度の対日世論調査でも、最も好きな国に日本を選んだ台湾人は43%と群を抜いて多い。そのため日本語を話せる人も多く、日本人にとっては観光をしやすく感じるだろう。

「中国よりもおいしい中華料理を食べられる」と言う人もいるほど、台湾では各種中華料理が充実している。女性には台湾スイーツも人気で、最近では、人気店舗が東京に進出するほどだ。

さらに台湾は、台北以外にも観光名所が多いと言われており、中でも日本人には、「千と千尋の神隠し」のモチーフになった九份(きゅうふん)が人気。また、日本統治時代に建てられた台北駅・総統府・国立台湾大学などが今でも使われ、歴史的な観光名所になっている。

台湾人も旅行先に日本を選ぶ人が最も多く、2012年度の対日世論調査で「日本に旅行したい」と答えた人は83%に達している。

その一方で、これまで日本人の観光先で1位、2位にランクインしていた韓国と中国が、ともに10位以内から脱落した。

中でも、日本から韓国を訪れる客の減少は著しい。ソウル研究院によると、昨年ソウルを訪れた観光客が初めて1000万人を超えたにも関わらず、日本人観光客は22%も減少した。これは、円安や日韓関係の悪化のためと言われており、日韓の政府関係の悪化が、国民の意識にまで影響を及ぼしていると言える。

また、最近韓国では、中国人旅行客が急増。7月には、訪韓した外国人の半数が中国人だったという。この背景には、習近平国家主席の訪韓により中韓間での観光が促進されたことがある。韓国は2016年に800万人の中国人観光客を受け入れることを目標にしているが、韓国政府には、アジアで拡張主義を取っている中国に飲みこまれるという危機感はないのだろうか。北朝鮮が暴発したら、韓国は日本とアメリカに助けを求めざるをえないはずだ。

やはり、韓国が目指すべきは、日本と台湾のような関係だろう。中国と北朝鮮の脅威がすぐそこにあることを考えれば、韓国も日本と友好関係を築いておく必要があるだろう。そのためには、いつまでも虚偽に基づく歴史問題を強調して、日本人の心象を害するのはやめるべきだ。(飯)

【関連書籍】

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幸福の科学出版 『守護霊インタビュー 朴槿惠韓国大統領 なぜ、私は「反日」なのか』 大川隆法著

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