本誌6月号でも登場した、YouTube動画で有名なテキサス親父ことトニー・マラーノ氏が来日し、全国各地で公演を行っている。6月21日には山口市民会館で慰安婦パネル展に出席し、講演した。この日、隣の会場では、「河野談話」の河野洋平氏が講演会を行っていた。マラーノ氏は当初、河野氏に対談を申し込んだが断られたため、別会場での開催となった。

マラーノ氏はその後、大阪、名古屋、北海道で講演し、29日には東京・サンケイプラザホールで「歴史認識における情報戦にいかに勝利するか」をテーマとしたパネルディスカッションに参加。600人規模の会場は埋め尽くされ、ニコニコ動画でも生中継された。

司会は、フランスのアングレーム国際漫画祭に、韓国の慰安婦漫画に対抗する漫画を出展した論破プロジェクトの藤井実彦代表。パネリストには、マラーノ氏と外交評論家の加瀬英明氏、YouTubeの「KAZUYA Channel」で有名なKAZUYA氏が登壇した。参加者らの話題は、安倍晋三首相の靖国参拝や歴史観見直し、集団的自衛権の行使容認問題や中韓のプロパガンダに及んだ。

マラーノ氏は、「日本の歴史は日本人が解釈すべき」として、歴史問題について批判を続ける中国や韓国をけん制。また最近、韓国で元米軍慰安婦だった人たちが、売春を強制されたとして韓国政府に賠償を求める裁判を起こしたことを取り上げ、「なぜ韓国政府は慰安婦の言っていることを信じないのだろう? 韓国政府は歴史を直視していないことになる」と矛盾を指摘した。

加瀬氏は、日本が安全保障をアメリカに依存している現状を鑑み、「従軍慰安婦問題などで日本が『邪悪な国』とされた場合、いざというときに他国から助けてもらえなくなる」と、日本から正しい歴史を発信することの重要性を指摘。その上で、健全な日米関係を作るためにも、集団的自衛権の行使容認が必要であると話した。

KAZUYA氏は、靖国神社について「ぜひすべての日本人に参拝してほしい」と話した上で、「遊就館に展示されている特攻隊員の方々の遺書を読むと、『自分は何をしているんだろうか』と思う。彼らが守りたかった日本を僕らがさらに発展させていきたい」と抱負を語った。

日本は来年の戦後70周年に向けて、中韓が仕掛ける「日本が悪かった」というプロパガンダ作戦に対し、政府と民間の双方から世界に向けて発信を増やすべきである。そのためにも、まずは日本国内で偏向している歴史観を見直し、海外へと発信していく力を持つ日本人を増やしていく必要があるだろう。(晴)

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2014年6月号記事 【ネットインタビュー】YouTubeで話題のテキサス親父「従軍慰安婦」はお金目当ての虚構である - アメリカ人が語る「日本の戦争は正しかった」欧米こそ歴史の見直しが必要だ Part.2

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