独立行政法人国際観光振興機構(JNTO)は23日、3月単月の訪日外客数が105万1千人に達し、過去最高を記録したと発表した。前年同月比22.6%増のみならず、今まで最高だった2013年7月(100万3千人)の記録を4万8千人上回ったことになる。桜鑑賞ツアーのプロモーションの成功やLCCの新規就航・増便やタイ・マレーシアの短期滞在査証免除、円安等が主な要因だと考えられる。実際に3月、タイからの訪日外国人観光客数は、7万1千百人に達し、前年同月比58.5%増で、単月の訪日外国人観光客数としては過去最高を記録した。

また、観光庁の調査によると、2013年の訪日外国人のうち訪日旅行に対して、「大変満足」が43.5%、「満足」が48.1%で、満足したと答えた人が9割超に達する。日本への再訪希望者も9割超で、「必ず来たい」と回答した人も56.5%となっている。

その一方で、「外国語サービスが少ない」「クレジットカードが使えない場所が多い」「無料Wi-Fiスポットが少ない」などの不満の声も出ていることは見逃せない。ホスピタリティに加えて、あと一歩踏み込んだサービスや、外国では当たり前となっている基本的な通信インフラ等の整備が必要だろう。

最近では、関西国際空港において、訪日外国人向けに、高速通信サービスに使うプリペイド式のSIMカードの自動販売機を設置する等、訪日外国人のニーズを満たそうと努力している。初めて来る外国人に違和感、不便さを感じさせないためのサービスの拡充が望まれる。

一方で、日本が観光大国になるためには、自国を国際標準に合わせる努力も必要だ。たとえば、日本でも準公用語として英語をもっと普及させる努力が必要だ。また、日本では現金決済が一般的だが、欧米では現金を持ち歩くカルチャーがないので、ピザからコーヒーまでクレジットカードでの支払いが可能だ。このようにクレジットカード決済ができる店を増やしていくことも、外国人観光客の利便性を高めることになる。

2012年の世界各国・地域への外国人訪問者数を見ていると、日本は外国人旅行者数ランキング世界33位でまだまだ観光大国とは言えない状況だ。多くの外国人に訪日してもらうことで文化の相互理解が進み、観光需要が喚起され、日本の経済、地域の活性化につながる。日本人の視点のみならず、外国人の視点を考慮し、「観光大国」日本を目指していきたいものだ。(冨)

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