STAP細胞の論文をめぐる問題について、理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーを、中世の異端審問で地動説を否定された「ガリレオ」になぞらえて、擁護する声が高まっている。小保方氏の代理人を務める三木秀夫弁護士の事務所に、激励の手紙やメールが11日までに約90通届いたことを、12日付のサンケイスポーツが報じた。

届いた手紙などの内容は、「STAP細胞と小保方さんを信じています」「職場全員で応援しています」など応援するものが多く、小保方氏をガリレオになぞらえて、今回の"悲劇"に同情を寄せる声もあるという。

ガリレオは17世紀、「地球が太陽の周りを回っている」という地動説を唱えた天文学者。当時、「常識」だった「太陽が地球の周りを回っている」とする天動説の立場のカトリック教会は、ガリレオを「異端」とし、「自説を捨てなければ、拷問を加える」と脅し、ガリレオは地動説を捨てる宣誓をさせられた。その際に、「それでも地球は回っている」とつぶやいた話は有名だ。

小保方氏が9日に開いた記者会見には、約300人の報道陣が詰めかけ、疑いに満ちた質問を次々と投げかけた。弱冠30歳の若き女性研究者をつるし上げるその様子は、まさに「異端審問」さながらの雰囲気だった。しかしその中でも、小保方氏は気丈に振る舞い、「STAP細胞はあります」と断じた。

会見を視聴した200人を対象にした、あるネットアンケートでは、「小保方氏の言葉を信用できる」という声が109対91で、過半数を占めた。専門家の厳しい意見もあるが、そもそも論文におけるミスと、研究の真実性は分けて考えるべきであり、STAP細胞の研究そのものを否定すべきではない。

また、小保方氏はSTAP細胞の作製について、「200回以上成功した」としている。今後、STAP細胞の発見が証明されれば、これまでに発見されていたES細胞やiPS細胞の作製方法に比べ、極めてシンプルなため、ノーベル賞を受賞する可能性は高い。論文のミスをあげつらって、人類を救う可能性を秘めた世紀の研究を消し去ってはならない。(居)

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