新年ご挨拶

「常識の逆転」の年に /ザ・リバティ編集長

忍耐の法

忍耐の法
「常識」を逆転させるために

大川隆法著

幸福の科学出版

新年、明けましておめでとうございます。

このほど幸福の科学総裁・大川隆法著『 忍耐の法 』が発刊されました。この書籍は2014年がどういう年になるかを“予言"していると言えます。

消費税増税の中での忍耐

すぐに思い浮かぶのは4月からの消費税の増税です。1997年に3%から5%に上がった時には赤字企業、倒産、失業、自殺者が急増しました。今回は8%への引き上げ。2015年10月には10%が予定されていますから、経済へのダメージは97年の比ではないことが簡単に予想できます。

そんなことは分かりきっているのに増税に踏み切るのはなぜか。財務省や政治家が「年金や医療を支えるためだ」と言い、国民の多くもそれを受け入れています。要は、政府がしっかり国民の老後の生活の面倒を見れるようにしようというわけです。そのために、わざわざ不況をつくり出して「忍耐」する。それが2014年から始まるわけです。

中国の拡張主義の中での忍耐

日本を取り巻く国際環境をとっても、「忍耐」が続きそうです。

安倍晋三首相が昨年末、靖国神社に参拝したことを受けて、中国・韓国がいつものように猛反発しました。中国政府は「日本の軍国主義の対外侵略戦争と植民地統治の歴史を美化している」と談話を発表し、韓国政府も同様の声名を出しました。

加えてアメリカ政府が「失望」を表明したことをもって、日本の多くのマスコミが鬼の首でも取ったかのように騒ぎしています。「中国、韓国だけでなく、アメリカまでも安倍首相による『日本軍国主義の復活』に反発している」というのです。

このままでは、中国がどんなに軍備拡張し沖縄や日本全体を呑み込もうとしたり、北朝鮮が「核保有国」として行動を始めても、まさに「忍耐」しか選択はなくなってしまいます。

「この世で生き長らえればいい」という価値観

しかし、ただ耐えるだけでは日本は衰退や亡国の道をたどるだけです。不況をわざわざつくり出したり、中国に呑み込まれても構わないという今の「常識」を変えていかなければなりません。

その「常識」の背景にあるのは、「この世の人生を生き長らえればそれでいい」「この世で楽しく生きられたらそれでいい」という唯物論的価値観でしょう。

この世の命さえあるなら、政府に面倒見てもらって生きていければいいし、中国が日本を乗っ取って支配されてもいい、という考え方です。

その価値観が行き着く先は、役人や政治家の判断によって老後の生活が左右される「奴隷」のような立場です。また、中国の支配を受け、ウイグルやチベットの人たちのように思想・信条の自由を奪われ、「奴隷」扱いされる状態です。

「この世で生き易すければいい」という価値観が、自ら不況をつくり、他国からの侵略を呼び込もうとしているのです。

人間はこの世に生きるだけの存在ではない

『忍耐の法』は、「常識の逆転」を私たちに突きつけています。

「天上界には、『神仏』と言われる存在がいるし、それを助けている光の天使・菩薩たちも、数多くいる」。そうであってこそ、本当ではありませんか。「数多くの天使や菩薩たちが、この地上に何度も何度も降りては、地上の人たちを導こうとしている」。そうであってこそ、「神仏が存在する」ということになるのではないでしょうか。そういうこともなく、放置されているのであれば、神仏の愛や慈悲というものの存在を感じられないではありませんか。

人間はこの世を生きるだけの存在ではありません。神仏の愛と慈悲の下で、あの世から魂修行のために生まれて来て、地上を素晴らしいものに変えようとしている存在です。

であるならば、自分の人生に経済的にも責任を持ち、家族や縁のある人たちを助けられるぐらいの成功を手にしたいものです。

自由を奪われ「奴隷」になるくらいならば、命を懸けて戦うのが愛国心と民主主義の原点です。日本には先の戦争で欧米のアジア侵略を叩き壊したという正当性があり、「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」などは米中韓が創作した“冤罪"です。それを世界に認めさせねばなりません。

そこに日本を守ってきた神々や、世界正義を体現する神仏の願いがあると言っていいでしょう。

忍耐しているのは神仏の側

2013年は、天変地異が世界的に多い年でした。11月にフィリピンを襲った巨大台風「ハイエン」はその象徴です。日本でも竜巻が頻発するようになり、直撃した台風は京都や伊豆大島で大きな被害を出しました。

あまり注目されていませんが、今、世界各国で火山活動が活発化しています。11月のほぼ同時期に、インドネシアやメキシコ、グアテマラなど6カ国7カ所の火山が大規模な噴火を始めました。日本では小笠原諸島で海底火山が噴火し、新しい島が浮上しました。

驚くべきことに昨年9月には、日本の東方1600キロの海底に、太陽系最大規模という巨大火山が見つかりました。地球最大規模ではありません。東日本大震災とも関連があるとされ、日本列島は本当に「地震の巣」の上にあるんだと実感させられます。

ある地震学者によれば、「プレートが沈み込むときに蓄えられるエネルギーの2、3割しか地震のエネルギーとして放出されない。なぜもっと地震が起こらないのかが不思議だ」というのが地震学の常識だそうです。

もっと何倍も地震が起こってもおかしくないのに、それを押しとどめている存在がいるということです。「押しとどめている存在」を日本人や人類が忘れ去った時に、天変地異は起こる。日本人や人類が神仏を忘れてしまっているならば、「忍耐」しているのは神様の側だということです。

「ザ・リバティ」は神仏やあの世の霊的存在によるメッセージを伝え続け、2014年を「常識の逆転」の年にしたいと思います。

綾織次郎