マスコミが報じない真実を伝える、ネット・オピニオン番組「THE FACT(ザ・ファクト)」の第6回が配信中だ。テーマは、「これが中国のウイグル弾圧の実態だ!! ~厳戒体制下のカシュガル潜入取材~」。YouTubeチャンネル( http://www.youtube.com/user/theFACTtvChannel )で見ることができる。
今回、「THE FACT」取材班は、ウイグルの都市カシュガルに潜入取材を決行。この地域では、12月中旬に警察官との衝突で14人のウイグル人が死亡する事件が起きている。さらに取材班は、ウイグルの自由と独立を求めて世界中で活動するラビア・カーディル世界ウイグル会議総裁と、中国に民主化・自由化を求める幸福実現党の釈量子党首の、アメリカでの対談を独占取材している。
中国に侵略された新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)では、人権弾圧や虐殺が相次ぎ、ウイグル人の怒りや憤りがピークに達している。10月下旬に起こった天安門車両炎上事件で、ウイグル人3人が命をかけて人権弾圧の現状を訴えようとしたこともあり、ウイグルは世界的に注目を集めている。
番組では、ウイグルの街の至る所に警察が立って監視している実態を紹介。取材班が現地で話を聞くと、ウイグルの人々が、度重なる事件や虐殺について「知らない」と固く口を閉ざし、中には「ここは治安がいい」と口にする男性さえいた。
取材班のディレクターは、本誌の取材にこう明かす。「カシュガルの村人への取材では、頼んでもいないのに村の共産党幹部が同席し、ウイグル人の村人も、こちらが聞いてもいないのに、延々と中国共産党を称賛する話を続けた。厳しい監視の中で、言論の自由を奪われる怖さを感じた」
また、アメリカに亡命中の人権活動家ラビア氏は対談で、「中国共産党は漢人(中国人)にとっても私たちにとっても世界にとっても脅威です」と発言。さらに、6年間の投獄を耐えることができたのは「信仰」があったため、と語る。すべての人々の自由と幸福を願い戦い続けるラビア氏の姿からは、ウイグルと共に、中国の民主化・自由化がいかに急務であるかを知ることができる。
釈党首は、「自分たちの国だけでなく、人間としてもう一歩、もう二歩、できることがあるのではないか」と、日本が世界に向けてさらに大きな役割を果たす必要があると話している。
この番組を通じてウイグルの現状を知ることで、「自由」というものの価値を実感できるだろう。そして、世界の人権弾圧の現状に対して、日本が積極的に発言を重ね、苦しむ人々を解放しなければならないということに気づく。それは大国としての使命でもある。 (晴)
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