「科学者」と聞いて、多くの人が思い浮べるのは、ニュートンやアインシュタインではないか。

17世紀から18世紀にかけてイングランドで活躍したニュートンは、リンゴが木から落ちるところを見て、万有引力を発見。「近代物理学の祖」と言われている。しかし、天才科学者であったニュートンは、同時に神秘思想を信じる国際秘密結社「フリーメイソン」の長を務め、神学者でもあった。

ニュートンは神について、次のような言葉を残している。「すべての事物を、万物の主として支配している。その権威の故に、彼は主なる神と呼ばれ、あらゆるものの上に君臨する」。つまり、「万物を支配する神の発見」こそが、彼の研究の目的だった。

また、1921年にノーベル物理学賞を受賞したドイツ生まれのユダヤ人のアインシュタインは、相対性理論で知られている。この理論には1つの前提があり、それは「光の速度を一定としてとらえたときには、時間と空間がゆがみを生ずる」というもの。「天才」の代名詞とも言われた、神への信仰を持つアインシュタインもまた、「宇宙宗教的感覚が、科学研究の最も強く、高貴な動機である」と語っている。

人類を代表する偉大な科学者2人が、神や宗教の探究こそが科学の真髄であると言っているわけだ。

一方、この2人の関係性を見ると、それまでニュートン的な物理学の世界で、「時間と空間を一定のもの」ととらえ、様々な法則を説明しようとしてきたものに対して、アインシュタインが「光の速度、光速こそが一定であり、これを軸として考えたときに、時間と空間にゆがみが生ずる。つまり、時間が伸びたり縮んだり、空間がゆがんだりする」という理論を出し、科学を更新、進歩させた。

俯瞰すると、科学の最先端は、神や宗教を信じる人々がリードし、また、その時代に最先端であっても、後の時代に更新されていくという事実が見えてくる。では、現代の日本で、神や宗教を信じつつ、科学を進歩させようという研究者はどれほどいるだろう。

宗教的な教えをバックボーンとして、2015年の開学を目指す「幸福の科学大学(仮称)」では、人間幸福学部、経営成功学部の文系学部のほか、「未来産業学部」という理系学部を設置する予定だ。同大学の創立者である大川隆法・幸福の科学総裁は9月下旬、「『未来産業学』とは何か」と題する法話を行い、目に見えないものを否定する唯物的な科学や医学についてこう指摘した。

「ある意味で、『自分たちが、研究対象としてまだ十分に使えないものに対しては、見ない』というふりをして、能力を収斂させた」「創立者としての私の願いは、(中略)『すでにあるものを、ただ使うだけの理系であれば、つくる必要はない。これから新しいフロンティアを必ず拓こうと思え』ということなのです」

この法話を収録した書籍『「未来産業学」とは何か』が18日、全国の書店で発刊される。同書では論点として、人口100億人時代を前にした食糧・エネルギー不足に対する考え方、宇宙技術の開発において押さえるべきポイント、宇宙の謎の解明など、幅広い分野に及ぶ。

目に見えない世界の真実や、人類の未来を明るくするためのヒントが満載。大学関係者でなくとも、小中高生やビジネスパーソン、子供の未来が気になる親御さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、幅広い年齢層の人々にお勧めの一冊だ。

【関連書籍】

幸福の科学出版 『「未来産業学」とは何か』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1049

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2013年12月号記事 科学と宗教の融合で人類の危機を克服する「未来産業学」 - 大学の使命4

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2013年10月26日付本欄 幸福の科学大学(2014年3月設置認可申請予定)が起工式 2015年1月竣工予定

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