周りで誰も話していないのに、声が聞こえる「Hearing Voice(Voice-Hearing)」という現象について、海外メディアが注目している。これは日本語で言えば「幻聴」にあたり、精神病患者に特有のものと考えられやすい。しかし、必ずしも病気ではないという見方をする人が増えているというのだ。

ある50代の男性は幻聴に悩み、精神病と診断されて薬を飲むようになったものの、いっこうに症状が改善されなかった。そこで、支援団体のセッションに参加。男性は、感情のコントロールに努め、幻聴をいたずらに怖がるのでなく、受け入れることにより、幻聴とうまく付き合っていけるようになったという(12日付英メトロ紙電子版)。

この現象について学術的に研究する「Hearing the Voice」プロジェクトの共同責任者であるアンジェラ・ウッズ博士は、同紙に対し、「幻聴で聞こえる声は私たちの日々の会話のように多様で、苦悩や悪意に満ちた声もあれば、その人を励ましたり、安心させたり手助けするような声もあるのです」とコメントしている。

この「Hearing Voice」という現象を宗教の立場で説明すれば、「霊の声が聞こえるようになった」ということになる。ウッズ博士が言う2種類の声についても、前者が地獄霊の声で、後者は天使や守護霊などの天国霊の声と解釈できる。精神病で苦しんでいる場合は地獄霊の声を聞いていると考えられる反面、その人が天国的な心を持っていれば、天国霊の声が聞こえる場合もあるのだ。

大川隆法・幸福の科学総裁は、雑誌「アー・ユー・ハッピー」2013年1月号(幸福の科学出版)の論考のなかで、霊の声が聞えるようになった場合、「簡単にスッとは治らないことが多い」ので、「開き直る以外に方法はありません」と指摘。その上で、心をコントロールして物事の明るい面を見るように努めるなどの努力で、天国霊以外が近づかない状態をつくることを薦めている。

本来、霊が引き起こしている現象である以上、霊というものが存在することを素直に認め、それとうまく付き合う術を身に付けることが解決につながる。「Hearing Voice」は、霊的なメカニズムを知らない精神科医が「創造」してしまった病気という側面もある。霊的な現象を扱う宗教と精神医学とが協力することで、もっと多くの人々を救うことができるようになるだろう。(晴)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『地獄の方程式』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=968

【関連記事】

2013年11月11日付本欄 朝日の記者が統合失調症の疑似体験レポ 霊的真実への理解が必要

http://the-liberty.com/article.php?item_id=6915