17日から靖国神社の秋季例大祭が始まる。安倍晋三首相は8月15日の終戦記念日の参拝を見送った際、「参拝するなら例大祭だ」と周辺に語ったとされており、参拝するか注目される。

中韓は毎度のことながら、参拝をけん制している。中国外務省報道官は「日本の指導者がいかなる形や身分で靖国神社に参拝しても断固反対する」と主張。韓国外務省報道官も「日本の政治指導者らは、周辺国に言葉で表せない苦痛を与えた歴史の過ちを常に胸に刻み、加害者として一層謙虚にならなければならないのではないか」と参拝反対を表明している。

こうした中、国防強化と歴史観の見直しを公約に掲げてきた幸福実現党は16日、「靖国神社の秋季例大祭への首相参拝を求める」と題した党声明を発表した。

声明は「国のために殉じた御霊に思いをいたし、哀悼の誠を捧げることは、国家の指導者にとって当然の務めです」と指摘。「安倍首相には、17日からの靖国神社の秋季例大祭に参拝し、内外に国家としての大道と気概を示されるよう期待するものです」と訴えている。

中韓の反対に対して参拝見送りを外交カードとして"逆利用"すべきという声もあるが、「参拝見送りを外交カードとするのであれば、これは、安倍政権が中韓の圧力に屈したことに他ならず、一層の侮りを招くことにもなりかねません」と勧告している。

さらにシリア問題や財政危機によってアメリカの衰退が予想されることに触れ、「自分の国は自分で守る」体制を整え、「世界の恒久平和に尽くすリーダー国家としての日本の立場」を打ち出すべきとしている。歴史認識問題については、「先の大戦は欧米列強による植民地支配からアジアを解放し、人種差別政策を打ち砕く聖戦であったという真実に立ち返る」ことを訴えた。

小泉純一郎元首相が毎年断行した靖国参拝を取りやめたのは、第一期政権時代の安倍首相だった。それ以来、日本は中韓の外交攻勢に押され、国際的にも歴史問題で厳しい立場に立たされている。しかし今や、伊勢神宮や神道が話題を集め、国民は「日本人としての誇り」を取り戻しつつある。ここはぜひ、安倍首相の靖国参拝の英断に期待したい。(光)

【関連サイト】

幸福実現党公式サイト 「靖国神社の秋季例大祭への首相参拝を求める(党声明)」

http://info.hr-party.jp/press-release/2013/2388/

【関連書籍】

幸福の科学出版 『「河野談話」「村山談話」を斬る!―日本を転落させた歴史認識―』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=992

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