広島、長崎、沖縄――秋の中高生の修学旅行の定番だ。

しかし、この3カ所に関しては、行って帰ってくる間に、生徒の価値観が一変してしまう可能性があるという。

「今や修学旅行は、公立学校教育における『反日・自虐教育のメーンイベント』と化していると言って過言ではありません」

現役公立高校校長の森虎雄氏は、著書『反日日本人は修学旅行でつくられる』でこう指摘する。

つまり、先の大戦での被害が大きかった広島や長崎、沖縄を訪れることによって、「日本軍が戦争中にどんなに悪いことをしたのか」を教え込まれてしまうという。

森氏は元左翼教師で、左翼ジャーナリストとして著名な本多勝一氏の影響を受けて、反日教育を行った経験がある。

しかし、『奇跡の法』(大川隆法著、幸福の科学出版刊)を読んで、自虐史観の過ちに気づき、今では左翼の影響を受けた唯物史観を改め、史実に忠実な歴史観を取り戻している。

本書は、その立場から、現在の「平和教育」と称する教育の在り方の問題点を暴いている。「反日・自虐教育」の手口に精通しているだけに、その指摘は、詳細かつ具体的だ。

また、米軍基地の問題や尖閣諸島の問題、東京裁判史観など、反日・自虐論点を一つずつ切り返していく。

現在、保守系の論客の努力によって、論壇では自虐史観の過ちは次第に常識化しつつある。

しかし、公立校の教育の現場では、今なお反日・自虐史観に基づく教育が大手をふって行われている。毎日の授業と修学旅行によって、自虐史観に染まった中高生が毎年大量に生み出されているのだ。

対策としては、まずはその実態を知るところから始めるべきだろう。本書はそのきっかけの一つとなるはずだ。(村)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『反日日本人は修学旅行でつくられる』 森虎雄著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1026

幸福の科学出版 『奇跡の法』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=146

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