期待外れと評されたアベノミクス第三の矢の成長戦略。海外投資家などが期待していた政策の一つである、「移民の積極的な受け入れ」が日本の将来にとって大変重要であると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが指摘している。

同紙「ビジネス・アジア」編集長のジョセフ・スタインバーグ氏は、日本の少子高齢化、さらには人口減によって、消費者が減少し、労働者も減少すると指摘。また、安倍内閣は女性の活用を推進しようとしているが、託児所の労働人口をまかなう必要もあり、移民受け入れが欠かせなくなるとしている。

しかし、日本で移民受け入れが進まない要因になっているのは、快適な日本の生活習慣に大きな混乱をもたらすと、日本人が考えていることだ。同氏は、「移民の受け入れは、小規模農地の統合や高齢の農業従事者の引退、新しい企業の立ち上げや古い企業の破産などと同じで、意義の大きい改革は大きな破壊を伴う」とし、「日本人がこうした変化を進んで受け入れなければ、アベノミクスは現実というよりは願望に近い」と締めくくった(6月26日付同紙)。

スタインバーグ氏が指摘するように、アベノミクスの成長戦略が物足りないのは、日本経済に積極的に変化を起こすものではないからだ。そもそも経済成長を起こすには、新たなものを生み出し、古いものと入れ替えるイノベーションが不可欠となる。

これに対し、4年前の立党当初から「移民受け入れ」を訴えてきたのが幸福実現党だ。日本語ができて、高度な知識を持つ、優れた外国の人材を中心に受け入れを提唱してきた。日本を世界のリーダー国とすることを目指す同党は、移民大国のアメリカにならい、世界中の人が日本に集まり、世界一の経済大国・日本の実現を目指す。

やはり今後、明治維新、敗戦後に続く「第三の開国」を実現し、日本を国際化しなければならない。社会の変化を当然のこととして受け入れ、異質な文化に柔軟に対応できる国を目指す政治家がいてこそ、日本のさらなる経済成長は実現するといえよう。その意味でも、「アベノミクスのその先」をはっきりと掲げている幸福実現党にこそ、未来の日本の姿が見えてくる。(晴)

【参考書籍】

幸福実現党の移民政策については

幸福の科学出版HP『政治の理想について』(第5章) 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=112

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