(Part1から続く)4日には、幸福実現党の他の比例候補も各地で演説を行った。党青年局長でミュージシャンのトクマ氏は、静岡選挙区の中野雄太候補と共に、静岡市の護国神社で第一声を上げた。トクマ氏は昨年9月に尖閣諸島の魚釣島に上陸。一旦書類送検されたが、その後不起訴となっている。

「尖閣上陸ロッカー」として昨年の東京都知事選にも出馬したトクマ氏は、今回の選挙戦でも、国防強化を強く訴える。演説でトクマ氏は、「このままでは日本が、第二・第三の、ウイグル、チベット、内モンゴルになってしまう。国防政策は票にならないと言われるが、それでも訴えていく」と、憲法9条改正を訴えた。

また歴史認識問題についても、「私たちのおじいちゃんたちの世代は、悪いことをしたのではなく、アジアを植民地から解放した」と、自虐史観の払拭を訴えた。日本に誇りを持ち、明るい未来を描こうと呼びかけ、オリジナル曲の「THE LAWS OF FUTURE!!」を熱唱した。

トクマ氏のブログは、同日13時の時点で、アメブロ政治ブログランキングで8位にランクイン。同党では、兵庫選挙区の候補者・湊侑子候補が7位、徳島選挙区の小松由佳候補が15位に入るなど、ネットでも注目が高まっている。

同じく同党から比例代表で出馬した、一般財団法人「いじめから子供を守ろうネットワーク」代表の井澤一明候補は、2011年に男子中学生がいじめを苦に自殺する事件のあった、滋賀県大津市のJR大津駅前で第一声を発した。

井澤氏は、6月に成立したいじめ防止法について不十分と指摘。「教師への罰則が明記されていない。この法律では、教師は今まで通りでかまわない、と言われているようなもの」と批判した。 また井澤氏は、文科省の方針によって、教師が加害者を効果的に指導できていないことを指摘。「国政の場で教育改革をしなければ、いじめ自殺をなくすことはできない。子供たちを救うために、私は参院選に出る」と、決意を語った。

その後、JR草津駅で行った演説の後には、聴いていた女性が駆け寄り、「私の子供もいじめられたことがある。ぜひいじめをなくしてもらいたい。頑張って欲しい」と話しかける場面もあった。

幸福実現党は立党から4年が経ち、これが国政選挙での4回目のチャレンジとなる。国防など他党が逃げる論点にも、正論を吐き続ける同党は、今回の選挙でどこまで躍進できるか、注目だ。(晴)

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