火星への移住計画が本格的に始動した。今年1月初め、火星への入植を目的に設立されたオランダの非営利団体マーズ・ワンは、2023年に火星への移住を希望する人のための募集要項を発表した。

志願者は18歳以上であること、しっかりとした目的意識と健全な人間関係を持つことができ、信頼できる能力を持つこと、逆境からの立ち直りが早く、順応性や好奇心を持ち合わせ、臨機応変に対応できることなどが求められている。

医師やパイロット、地質学者といった特定のエキスパートである必要はなく、内面性のほうが重視されるようで、生存のために必要なスキルは、出発前の8年間の訓練で徹底的に身に着けなければならない。

選考は今年上半期中に始められる。最終的には4人が最初の「地球大使」となる予定で、その後は2年ごとにチームが派遣される。必要物資は2016年から送られる予定だという。

すでに動き始めたこのミッションに「本当にできるのか」という声も当然ある。物資が本当に必要なところに届くのか、そもそも安定した住環境が整備できるのかなど、志願者は相当なリスクを背負って行くことになる。何よりもこの計画には一度行ったら帰ってくる予定はない。

資金集めも大変だ。このため、マーズ・ワンは国際放送されるテレビ番組とタイアップしている。一部始終を我々も見ることができるらしい。志願者もテレビを通じて世界から募っており、すでに発表前から1000通を超える志願のメールが届いているという。

火星移住に関しては、昨年末、アメリカの宇宙ベンチャー企業スペースX社が「今世紀前半に火星移住者を8万人送る」と発表し、NASAも「片道切符」の火星行きを計画している。

幸福の科学・大川隆法総裁による「宇宙人リーディング」を通して、すでに宇宙では、地球上の国際交流のように惑星間交流がなされていることが分かっている。どうやら、地球がそれに仲間入りする時代が近づきつつあるようだ。(純)

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