「週刊新潮」11月15日発売号が、『「坂本龍馬の前世は劉備」と教える「幸福の科学」学園の罪』との見出しで、幸福の科学学園を中傷する記事を掲載した。内容はと言えば、学業やスポーツ、文化活動等で顕著な実績を挙げている幸福の科学学園に対し、「恐怖の学園」などと罵倒する悪質な印象操作記事だ。

昨年、「週刊新潮」は4本もの誹謗中傷記事を掲載し、宗教法人幸福の科学と名誉棄損を理由とした損害賠償訴訟を争っている最中だ。訴訟の一方の当事者が、幸福の科学グループの信用失墜を狙っているという構図であり、公平な報道など期待できるはずもない。

早くも優良校としての実績を出しつつある幸福の科学学園

2010年、栃木県・那須の地に誕生した幸福の科学学園は、開校後間もないにもかかわらず、早くも文武両道の優良校としての評価を確立しつつある。

予備校の全国模試などでも、同学園中学校は平均偏差値で上位2割以内の好成績を出している。今年7月の英検では、中3生から英検2級(高校修了レベル)合格者が3名、中2生で準2級(高2レベル)合格者が9名、中1生で3級(中学修了レベル)合格者が1名など、飛び級合格者が続出。各学年とも素晴らしい結果を出しているが、例えば、中学3年生は全体の99パーセントが3級以上に合格した。ほとんど全員が7月の段階ですでに卒業レベルに達していたことになる。また、河合塾高3マーク模試、ベネッセ中学「学力推移調査」など、今年度実施された全国模試では、科目別で3人(延べ4人)が全国1位となっている。また、全国模試の各教科の平均偏差値では、高3の世界史Bは60.3、日本史Bは65.1、地理Bは64.3といずれも好成績を出している。

学業だけではない。今月に幕張メッセで開催されたJCDA全日本チアダンス選手権大会では、同学園のチア部が全国3位入賞。10月には、栃木県秋季中学生テニス選手権大会で、ダブルスで男女ともに準優勝するなど、スポーツでも活躍している。

それ以外の活動でも、学園生の活躍は目立っている。10月に行われた「高円宮杯第64回全日本中学校英語弁論大会栃木県大会」において、中3生が最優秀賞に選ばれ全国大会に出場する。また、内閣府主催の「第27回 防災ポスターコンクール」において、中2生が全国2位にあたる「防災推進協議会会長賞」を受賞し、表彰されている。

授業で転生輪廻の話をしても問題はない

今回の記事では、学校を評価するなら本来言及するべきこうした側面には全く触れることなく、ただただ、同学園のイメージを貶めることを狙っているのだ。

例えば、記事では、歴史の授業で、「坂本龍馬は劉備玄徳の生まれ変わり」と教えられたことを取り上げて「客観的事実をないがしろにするオカルト授業」と非難し、キャッチでも「子供に嘘を刷り込むデタラメ授業!」と罵っている。

しかし、幸福の科学学園では、教科書を用いて学習指導要領に則った教育をきちんと行っており、上述の通り、その成果は動かしがたい事実として示されている。記事には、幸福の科学の教義や霊言について言及することが、教育基本法第2条にある「幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い」という部分に抵触するとある。しかし、「真理」には宗教的真理も含まれるのであり、客観的な教育実績を挙げた上で、宗教系私立学校が宗教の教義を教えても何ら問題はない。

例えば、キリスト教系の学校が、世界史の授業で、「イエスが復活した。これがキリスト教の出発点となった」という「奇跡」を教えるのは当然だろう。学園側が、グループ外部の顧問弁護士に確認したところ、「歴史の授業で転生輪廻の話をしたことがあったとしても、試験に出すなど強要しなければ問題ない」との見解であった。

この「教育基本法に抵触」というくだりは、記事の執筆者でジャーナリストを名乗る藤倉善郎氏が、「“過去世"などの歴史教育について」日大教授の百地章教授から聞いたことになっている。しかし、幸福の科学グループ広報局は、事前に藤倉氏に対し「学習指導要領に則った教育を行った上で、参考としてご指摘の部分(過去世などの情報)を紹介することもあり…」と伝えている。藤倉氏が百地教授に正しい情報を提供した上でコメントをもらったのかは極めて疑わしい。

また、記事では、同学園の授業で幸福実現党を支持するような教育を行っているとし、これも教育基本法に違反するとしている。しかし、実際には、教員が特定の政治団体を支持・反対するという意味での政治教育は行っていない。一つの政治思想として、幸福実現党の思想的な基盤となっている『幸福実現党宣言』(幸福の科学出版刊)の内容を教えることもあるが、例えば、共産主義を知る上で『共産党宣言』やその思想内容について学ばせることもある。特定の政党の思想のみならず、様々な政治思想を一般教養として教えているのであり、記事は言いがかりである。

幸福の科学学園に「独房」などはない

今回の記事中、最も悪質なのが、同学園が「独房懲罰」を行っているという箇所である。「ある生徒の父親」や「ある女子生徒」を登場させて、ルール違反をした生徒を「独房」に送り、「懲罰」を科しているなどと書かれている。同学園に独房などあるわけがないが、どうやら、学則に違反した生徒を、本人および保護者の了解を得て寮の空き部屋(鍵なし、窓つき)で反省させたことをそう評しているらしい。しかし、学校教育法施行規則や学則に基づき、教育的指導のために生徒に何らかの懲戒を施すのは、教育の一環としてどの学校でも行っていることだろう。そうした指導をしていないとしたら、それこそ問題だ。そうした法令で認められた通常の指導に対して「独房懲罰が横行する『恐怖の学園』」とは、これこそ悪質な印象操作の好例と言えるだろう。

また、記事では、幸福の科学グループの大川隆法総裁への信仰を「個人崇拝」と言って批判している。しかし、キリスト教系の学校はイエス・キリストへの信仰を、仏教系の学校では釈尊への帰依を教える。宗教系の学校にとって信仰の大切さを教えることは当然のことであり、同学園が幸福の科学の本尊(信仰の対象)である大川隆法総裁への信仰を説くのは当たり前だ。記者はここでもマイナスイメージの言葉を使って読者を誘導するのに躍起となっている。

「嘘だと知っていて書く」という恐ろしさ

いつものことながら、今回の記事についても、「週刊新潮」の報道姿勢には信じがたいものがある。

藤倉氏は、「恐怖の学園」などと貶めているが、実は2010年、幸福の科学グループ広報局の案内を受けて、幸福の科学学園を見学している。その際、中の様子もつぶさに見ており、学園が周辺地域と調和し、開放的な空間となっていることも知っているはずなのだ。

また、同学園が学習指導要領に則った授業をしており、勉学その他の実績が顕著であることも、グループ広報局が、藤倉氏、「週刊新潮」の担当記者およびデスクと面談した上できちんと説明している。つまり、知っていて嘘や罵詈雑言を書いているのであり、この悪質さには恐れ入る。

記事では、出所不明のコメントを羅列して嘘を本当のように思わせている。仮に情報提供者がいるとすれば、以前、幸福の科学とトラブルを起こして退会した保護者が、その子弟を学園から転校させたケースがあり、その周辺が取材源となっている可能性が高い。

いずれにせよ、幸福の科学の信用を落とそうとしている人たちの意見を一方的に載せ、あたかも全体の意見のように拡大しているのだ。そもそも、出所不明のコメントの羅列は、記事が捏造であることの証左であると言えるだろう。

今回の取材に当たり、藤倉氏は、学園生が乗ったバスの後ろを車で追跡、学園の校門付近で待ちぶせしたり、付近の映画館でトイレから出てきた女子学園生に声をかけたりと、不審な行動をしている(当初は何者かが分からず、夕方頃、ようやく報道関係者であることを明かした)。当日、別件で学園生が痴漢にあったため、当初はそれとの関連が疑われたほどだ。一体、どちらが反社会的行動をしていると言うのだろうか。

生徒たちの呆れ、怒り

さて、今回の記事の内容やタイトルを説明された生徒たちの反応は「ハァ!?」というもの。記事が4ページを割いていると聞いて、「ヒマだなあ」という声も上がった。

実際に記事を読んだ学園生たちは「『デタラメ授業』とか『独房送り』とか『刑務所の“独房懲罰"』だとか、ありえない」「ばかげている」「オウムと一緒にするな」など、怒りの声を上げた。

別のある生徒は、「意味が分からない。自分たちの勉強や部活での頑張りを否定されて、傷ついている」と語った。「自分たちは(学園の)実際の様子を知っているからいいが、こういう記事によって、それを信じてしまう人が出てくるのが本当に嫌だ」と嫌悪感を露わにする女子学生もいた。

生徒たちに対する洗脳が行われているとでも言わんばかりのこの記事は、当の生徒たち自身によって見事に否定された格好だ。幸福の科学学園生たちは、自助努力の精神を発揮し、学業やスポーツに励み、努力に努力を重ねている。今回の記事は、そうした学園生たちの努力と信仰心を踏みにじるものであり、決して許される行為ではない。「週刊新潮」は、こうした生徒たちを傷つけ、呆れられていることを知り、記事について謝罪し、訂正すべきである。

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