NHKは25日、全国の県別受信料支払い率を発表した。全国では72.5%、支払い率が最も低いのは沖縄県で42%、大阪府の57.2%、東京の60.8%と続いた。NHKは、大都市圏で支払い率が低い理由はオートロックや単身者が多く、不払い者を訪問できないためと説明した。支払い率の公表は今回が初めてで、今後、毎年調査するという。

NHKの受信料は、たとえ視聴していなくても受信装置を持つ各世帯が支払わなければならない税金のようなシステムになっている。1980年に当時の内閣法制局長官は「公共的放送をNHKに行わせるための一種の国民的な負担」と説明している。NHKは2010年5月から今年9月までの間で、受信料不払いに対し103件の強制執行を申し立てている。

それでも支払い率は約7割に留まっている。約3割の世帯が払わないのはなぜか。理由の一つに、NHKの放送内容に視聴者がうんざりしているということが考えられる。たとえば、筆者も見た(実際には腹が立って途中でチャンネルを変えた)記憶があるが、2009年のドキュメンタリー「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの"一等国"』」で、台湾の人々がかつての日本による統治を歓迎していたにもかかわらず、その証言をねじ曲げて放送し、台湾の人々が抗議声明を出したケースがある。最近も、中国寄りに偏った放送内容は少なくない。

大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は9月19日、NHKの石田研一・放送総局長の守護霊を呼んでインタビューした。質問者の「NHKの海外番組で、『南京虐殺で日本は30万人殺した』という宣伝番組を流していて問題になっている」という発言に対し、石田氏の守護霊は「私たちのもとにあるのは、学者なんだよ」「(東大法学部の)先生方の考え方が、従軍慰安婦なり、過去の日中戦争なり、日韓併合なり、みんな日本が悪いことしたという歴史観を持っている」と答え、責任はNHKにないと言い訳した。

NHKは「公共放送」を名乗るなら、左翼学者の自虐史観より、常識ある国民の感覚を尊重せよ。自分の国を愛するのは世界標準である。「この国に生まれてよかった」という当たり前の愛国心を育てる番組作りをせず、視聴者が「なんで金を払ってこんなものを見せられなければならないのか」と思うものを流していれば、どんな手段で取り立てようとしても受信料支払い率の低下は避けられまい。(居)

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2011年9月21日付本欄 受信料不払いには強制執行でなくスクランブルで十分 NHKがまた強制執行申し立て通告

http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=2890