2月23日発売の「週刊文春」3月1日号で 「大川きょう子 陸前高田で『160カ所トイレそうじ』」 と題する記事が掲載された。
幸福の科学の元総裁補佐である大川きょう子氏(以下、きょう子氏。現在は幸福の科学から永久追放)を誉めたたえ、一方で巧妙に幸福の科学の印象を悪くさせる内容である。
係争中にもかかわらず、そのことを明示せず、一方的な主張のみを掲載
同記事は、きょう子氏が昨年6月、ボランティア団体を立ち上げ、岩手県陸前高田市に事務所を設け、被災地の仮設トイレの清掃やマイクロバスでの送迎サービスを行い、利用者に感謝されている、と持ちあげている。
その一方で、 〈東京に戻れば、隆法総裁と教団を相手にした七件もの訴訟と向き合わなければならない〉 と書いている。
まず前提として、「週刊文春」及びきょう子氏は、1年前にも幸福の科学に対する誹謗中傷記事を3回にわたって掲載したことで、教団側が両者を名誉棄損で訴え、現在も係争中である。
それにもかかわらず、記事では自らが係争当事者であることを示すことなく、また教団側に何らの取材もなかったという。つまり、訴訟の一方当事者のきょう子氏のみの意見を取り上げて、教団を揶揄する記事を掲載したわけであり、報道のルールを踏み外した行為だと言える。
教団の秘儀「霊言」を一方的に貶めた
以下、本誌の取材をもとに記事内容と教団側の主張を比べて、記事の問題点を挙げてみる。
まず第一に、記事中で 〈「週刊朝日」の担当記者や編集長の守護霊を呼び出した。その霊言によれば、きょう子さんも朝日新聞も「蝿の王」ベルゼベフに操られているそうだ。きょう子さんにそのことを尋ねると、「バカバカしいですね」と笑うのみ〉 と書いている。
このくだりは、教団の宗教的秘儀である「霊言」の何たるかを一切調査もせずに、紛争の一方の当事者である、きょう子氏だけの言い分だけを載せ、「バカバカしい」とだけで片付けている。聖なる宗教を穢し、「霊言」そのものが信じるに足りないと貶めようとする意図が明白な書き方だ。
第二に、 〈五人の子供と会えない状態も続いていて、離婚訴訟では面接権も大きな争点となっている〉 と書いているが、提訴から1年を経ているその審理において、面接権が「大きな争点」となった事実はない。
バラマキの資金源は、信者の尊い布施
第三に、 〈丸一年となる今年五月末で、すべての活動を終えることに決めたという。理由は、資金問題だ。「経費は一年間で、ちょうど八千万円になる計算です。一番大きいのは人件費」〉 と書いているが、もともとボランティア活動として入っているならば、そのような莫大な経費は必要ないだろう。
本誌調査によれば、きょう子氏は21人もの従業員を雇用して、さらに無料でトイレ清掃や送迎サービスを行っている。これでは単なるバラマキであり、事業として成り立たないのは明白である。しかも「八千万円」という私財についても、元はといえば信者の尊い布施である。
第四に、 〈利用者たちはみな(略)感謝を口にする〉 と書いているが、「無料でサービスを提供すれば感謝されるのは当たり前」と地元の人たちも言っている。一方その弊害として、被災地の他の事業(タクシーや清掃業)の邪魔をしていることになる。
また、本人もフェイスブックで「職員が、いごこちよすぎて、実業に戻れないというのは、援助としては失敗なのでしょう」「私がヒステリーを起こして追いだす以外にないのかしら」と書き込んでいる通り、雇用した人たちが現在の仕事に慣れてしまい、次の仕事を探せない状況まで生んでいるという。
同記事ではそのような事実を書かずに、一方的にきょう子氏を「聖女」であるかのように持ち上げている。
以上の点を踏まえ、幸福の科学側は週刊文春編集部に即日抗議をした。
また同日、大川隆法総裁の公開霊言「『週刊文春』とベルゼベフの熱すぎる関係」が行われた。その結果、今回のきょう子氏記事の「霊的背景」が明らかとなった。
霊言では、「週刊文春」の島田真編集長の守護霊と、悪魔ベルゼベフを招霊。両者の霊言から、ベルゼベフが、週刊誌等を使ってきょう子氏問題を大きく取り上げ、幸福の科学を攻撃して、同教団の世界宗教化を阻止しようと企み、その一環として「週刊文春」編集長を霊的に動かしていることが分かった。
(公開霊言抜粋レポート「『週刊文春』とベルゼベフの熱すぎる関係」参照)
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3845
【参考記事】
2011年2月22日 幸福の科学が大川きょう子氏を永久追放