13日、パキスタン北西部にある治安部隊の訓練施設付近で2度の爆発があり、地元警察によると少なくとも80人が死亡、140人が負傷した。
- 爆発があったのはアフガニスタンとの国境に近いチャルサダ地区の訓練施設。犠牲者の大部分は、半年間の訓練を終えていったん帰省しようとしていた新兵たちだった。自爆テロと見られており、自爆犯たちは殺傷力を高めるためにクギやボール・ベアリングをたくさん詰めた爆弾ベストを着用していたとのこと。
- 反政府武装勢力であるパキスタン・タリバーン運動(TTP)はAP通信社やブルームバーグ通信社に対し、自らのグループの反抗であることを認めた。彼らの犯行声明によれば、今回の自爆攻撃はビンラディン殺害に対する報復であり、今後も繰り返し同様の攻撃を行うという。
- TTPの報道官は「パキスタン軍が国土を(米国の手から)守れなかった」ことを非難しており、攻撃のターゲットはまずパキスタン、次いで米国だという。TTPによる無差別テロ攻撃によるパキスタン国内の死者は近年、数千人に上っている。
パキスタン国内のテロ組織がパキスタン軍をテロで殺傷し、それが「米軍によるビンラディン殺害への報復だ」というのは日本人からすると分かりにくい。TTPはテロの恐怖により、「こんなテロが起きるのはそもそも、米軍がパキスタンの主権を侵害してビンラディンを殺害したからだ」という反米感情を煽ることも狙っているらしい。
そもそもテロ行為(terrorism)とは、無差別攻撃などで人々を恐怖(terror)におとし入れ、それによって世の中を動かそうとする卑劣な行為だ。
幸福の科学の公開霊言シリーズの一冊『エクソシスト入門』では、悪魔と呼ばれる霊との対話が収録されているが、そのなかで、ある悪魔は「テロは、いいねえ。人間のなかに猜疑心を起こすしな。もしかしたら、テロのほうが戦争よりいいかもしらんと思ってる」と、うそぶいている。悪魔はいつも、人々の「疑い」や「恐怖心」をつけ狙う。テロ掃討には実力行使も必要だが、その一方で、「疑い」や「恐怖心」の逆のパワーである「信じる心」を地球のすみずみまで浸透させる宗教的努力が欠かせない。(司)
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