幸福の科学と同教団が運営する芸能事務所「ARI Production」「ニュースター・プロダクション」が28日、複数のユーチューブ動画で、名誉を著しく毀損されたとして、大川宏洋氏に計2000万円の損害賠償などを求め、東京地裁に提訴した。

訴状の内容は明らかになっていないが、宏洋氏は同教団で理事長職も務めたこともある人物。その宏洋氏が昨年の夏以降、ユーチューブで、幸福の科学やその関係者を誹謗中傷し続けている。

動画は、「教団の中でいっぱい人が死んでいる」などの嘘をついて、視聴者に「カルト」であるかのようなイメージを持たせ、社会的信用を落とそうとする、ひどい内容だ。

抗議の書面を動画で取り上げ、さらに揶揄・挑発する

これまで教団は動画の内容などについて、書面を通じて宏洋氏に何度も抗議を重ねてきたが、本人からの返答がないばかりか、宏洋氏は送られてきた書面の内容を動画の中で取り上げ、揶揄したり、挑発したりして"ネタ"にしている。

こうした行動をやめないため、ついに幸福の科学は25日付で、宏洋氏を懲戒免職処分にした(2019年6月26日付本欄 幸福の科学が大川宏洋氏を懲戒免職処分 参照)。

宏洋氏は、自身の女性問題や仕事能力の不足などが原因で芸能事務所の社長を解任され、そうしたことを根に持つなどして教団を飛び出した。

最近は、そんな宏洋氏が発信する嘘を、一部の週刊誌や月刊誌が取り上げている。

だが、社会に間違った情報を垂れ流し、個人や組織を傷つけるという意味における"反社会的勢力"の宏洋氏とは距離を置くべきではないか。

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