「廃止された」と思われている奴隷制は、現代も形を変えて生き延びています。

アメリカ在住の民主活動家である楊建利(よう・けんり)氏はこのほど、ワシントン州スカジットで開かれた政治団体の会合において、「アメリカを再び偉大にするために:リンカンとレーガンは、トランプ大統領とアメリカ人が従うべき輝く例として存在している」という題でスピーチしました。

楊氏は1963年に中国に生まれ、89年の天安門事件の際、留学先のアメリカから帰国し、民主化活動に参加。その後アメリカで活動し、2002年に一時帰国した際に逮捕され、その5年後に国外追放され、現在は米ハーバード大学研究員として活動を続けています。

楊氏はスピーチの冒頭、奴隷解放を成し遂げたリンカン米大統領を「解放者(liberator)」と称し、「現在の中国の状況は、かつての奴隷制に対応する」といった趣旨を述べました。