奇妙な物体が発見され、科学者によって調査されるものの、説明のつかない正体不明のまま、という事件がメディアに公開されることがある。最近、記事になったチリとスウェーデン発の謎の未確認物体が興味深い。

米ハフィントンポスト、英デイリー・メールの記事によると、2014年11月11日、チリ海軍のヘリが首都サンティアゴ西方の海岸で昼の哨戒任務に就いていたところ、数十キロ離れたところに未確認飛行物体(UFO)を見つけた。その物体を赤外線カメラで9分間撮影した映像が公開されている。

そのUFOは、ヘリとほぼ同じ高度1400メートルを、ほぼ同じ時速240キロメートルで飛行。楕円形を2つ並べた形で、熱を放っていた。通信には答えず、8分後にはガスか液体状のものを放出した様子が赤外線カメラに映っている。( https://www.youtube.com/watch?v=gOLpeBp9m1Y )

2つのレーダー基地に連絡したが、レーダーに海軍のヘリは写っていたものの、このUFOは映っていなかった。海軍は即座に映像をCEFAA(チリ政府のUFO調査機関)に送り、2年間、専門の科学者たちが調査したが、正体不明のまま未解決事件となっており、このほど情報が公開された。

一方、英エクスプレスなどの記事では、スウェーデンのバルト海の海底に奇妙なUFO状のものが沈んでいたことについて伝えている。

これは、2011年夏にバルト海で沈船を探索していたスウェーデンの会社「オーシャンX」のチームが発見したもので、海底90メートルに眠る直径60メートルの丸い金属質の物体のことだ。

20~25mの高さの丘の上に、円形で中央に切れ目が入り、階段状のものまでついた自然のものとは思えない形状のものが、引きずったような跡と共に見つかったのだ。

その物体の上では何らかの電気が生じており、衛星電話が通じなくなるという現象もあった。一見、スターウォーズに出てくる宇宙船ミレニアム・ファルコンに似ており、一気にさまざまな噂が立った。( https://www.youtube.com/watch?v=iq3nJJq964g )

チームリーダーのピーター・リンドバーグ氏は、ストックホルム大学の地質学者や海洋生物学者などの科学者たちに調査を依頼。彼らはこの物体が金属でできているようだと判断した。14万年前のものと思われるも、自然にできたものではないようだ。

発見から5年以上たってもまだ謎で、スウェーデンのテレビTV4のインタビューで彼らは正体不明だと語っている。

地球は、まだまだわからないものだらけのようだ。続報に注目したい。(純)

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