まさに歴史的な瞬間だった。

不動産王ドナルド・トランプ氏が20日、第45代アメリカ大統領に就任した。トランプ大統領は約16分の大統領就任演説で、「アメリカ・ファースト主義」に基づいて国を率いていくことを宣言した。トランプ大統領が行った演説の一部を紹介する。

「本日の式典には、とても特別な意味があります。(中略)ワシントンから国民である皆さんへ、政権を取り戻しているからです」

「何十年もの間、私たちはアメリカの産業を犠牲にし、外国の産業を豊かにしてきました。(中略)他の国々を豊かにしましたが、自国の富、力、自信は、地平線のかなたへ消えて行きました」

「新しいビジョンがアメリカを治めるでしょう。今日、この日から、アメリカ第一のみになります。アメリカ第一です」

「他国の暴挙から国境を守らなければなりません。彼らは私たちの商品を生産し、私たちの会社を盗み、私たちの仕事を破壊しています。保護こそが偉大な繁栄と力に繋がるのです。(中略)私たちは2つの単純なルールに従います。アメリカ製の商品を買い、アメリカ人を雇うことです」

不安視する声もあるが……

トランプ大統領に不安を抱える人は多い。日本の新聞(21日付)にも、「オバマ路線一変 政策 危うさ抱え」(読売新聞)、「『米国第一』嵐の船出」(日本経済新聞)、「世界は『予測不能』領域に」(産経新聞)などの見出しが躍った。

保護主義の政策によって景気が低迷したり、孤立主義の政策によって中国の影響力が増すこと、トランプ氏の政策の実現性への不安が目立った。

だがトランプ大統領は、思いつきでツイートしているだけの、保護主義者、孤立主義者なのだろうか。トランプ大統領は、就任演説で次のように述べている。

「世界の国々と友好的な善意の関係を築きますが、すべての国には自国の利益を優先させる権利があることを理解した上で、そうします。私たちは自分たちの生き方をすべての人に押し付けることはしませんが、模範として輝かせたいと思っています」

「国家は、努力してこそ存続するのです」

トランプ大統領が掲げる「アメリカ・ファースト」主義は、「アメリカを偉大な国にする」という愛国心に基づくもの。国家意識を持ち、自立した国同士だからこそ、他国と友好な関係を結ぶことができる。

グローバル化によって国家意識が薄れた結果、アメリカから他国に雇用が移り、国民の生活は苦しくなった。また、ヨーロッパに目を向けても、豊かな国の支援に頼る国が増えている。トランプ大統領は、就任演説で「私たちは大きく考え、さらに大きな夢を見なければなりません」と訴えたが、愛国心、自立心を取り戻し、国を発展させる気概を持つことが重要だ。

大川隆法・幸福の科学総裁は、1年前の2016年1月、トランプ氏の守護霊を呼び出し、その本心を聞いていた。そこでトランプ氏の守護霊は、次のように語っている。

「日本も志を新たにして、世界のリーダーになる。アメリカ、日本、ドイツ、この三国が次のトライアングルを形成し、次の世界経済をリードしていくわけです。中国の覇権主義に対して、守りを固めないといけない。(中略)われわれ、神を信じる者たちが力を合わせて、世界をコントロールし、世界を導き、新世界を建設しなければいけない」(『守護霊インタビュー ドナルド・トランプ アメリカ復活への戦略』所収)

トランプ大統領をいたずらに危険視するのではなく、その本質をつかまなければならない。トランプ政権との協力で、日米に新たな繁栄をつくり出し、世界の秩序を再構築していくことが重要だ。

(山本泉)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『守護霊インタビュー ドナルド・トランプ アメリカ復活への戦略』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1613

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