GSKの新CEOのエマ・ウォルムズリー氏(GSK公式ページより)

英国最大手製薬会社のグラクソ・スミスクライン(GSK)がエマ・ウォルムズリー氏(47)を新たな最高経営責任者(CEO)に抜てきする人事を発表した。21日付日経新聞が報じた。

GSKは、グローバルに事業を展開する製薬会社。日本でも知覚過敏用歯磨き粉の「シュミテクト」を筆頭に、様々な医療品を製造販売している。

同社のCEOに女性が就任するのはこれが初めてだ。また、男性が主流の欧米製薬大手の中で、唯一の女性トップとなる。

仕事を補助する機械の普及や、女性の高学歴化、頭脳労働の増加に伴って、女性がリーダーに選ばれやすい時代となった。日本では、小池百合子氏が女性初の東京都知事に就任し、アメリカ大統領選では民主党からヒラリー氏が出馬している。英国ではテリーザ・メイ氏が史上二人目の女性首相となり、注目を集めた。

女性リーダーの資質は「幹を見る力」

こうした女性リーダーに求められる資質とは何だろうか。

大川隆法・幸福の科学総裁は、著書『経営入門』の中で、「 女性で経営者が務まる人、経営者として生き残れる人は、原則、一種類だけなのです。それは女傑タイプです。成功するのは女傑だけであり、これ以外はほとんど生き残れません 」と述べている。

ここでいう女傑タイプとは、瑣末なことに入っていかずに、本道をスパッと突けるタイプの女性のこと。女性は「きめ細やかさ」「優しさ」が強みであることが多いが、その中では珍しいかもしれない。

上の立場に立つほど「重要な判断」が求められるようになる。特に、行政のトップや経営者は、自分の判断が多くの人に影響を及ぼす。だからこそ、本質を見分ける力は大切だと言える。

過去の女傑タイプの女性リーダーで偉大な業績を上げた人と言えば、英国初の女性首相だったマーガレット・サッチャー氏が挙がる。

サッチャー氏が、手厚い福祉政策を廃止したことは広く知られている。「ゆりかごから墓場まで」という言葉が浸透していたイギリスにおいて、サッチャー氏の改革には反発の声が大きく、支持率にも大きく影響した。それでもサッチャー氏は、目先の人気という枝葉をバサっと切り捨て、「自由化路線でイギリス経済を建て直す」という判断をした。まさに女傑型女性リーダーと言えるだろう。

もし近くに女傑型の女性がいたら、大きな判断を任せられるリーダーの素質があるかもしれない。(手)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『経営入門』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=122

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