カナダで初のUFOの情報公開に関する公聴会が、6月25日、オンタリオ州ブラントフォードで開催されることになった。
この公聴会は、カナダの元国防相であり、カナダ随一のUFO研究家でもあるポール・ヘリヤー氏が主導する。パネリストは、ヘリヤー氏をはじめ、アメリカの歴史家、UFO情報開示ロビイスト、大統領とUFO、核施設とUFOの関係を専門に調査している研究家たち、その体験が映画にもなった全米切ってのエイリアン・アブダクションのイクスペリエンサー(体験者)、イギリスの元国防省UFO調査官など、国際的なUFO会議等のトップクラスの常連たちだ。
彼らは、2013年ワシントンのナショナル・プレス・クラブで行われたUFO情報を米上院議員らの前で証言したシチズン・ヒアリング・オン・ディスクロージャーにも参加している。
今回のカナダの公聴会もまた、懐疑的だがオープンマインドなジャーナリストや学術研究者などが、鋭い質問を浴びせかけることを期待している。そのためパネラーたちは、社会的、科学的、政治的、軍事的な関連性といった分析を可能な限り提示する準備をしており、海外からの取材も歓迎という。
具体的なプログラムは、UFO目撃報告、ロズウェル事件の真相、カナダの情報公開法によって入手した政府のUFO文書、アメリカ大統領とUFOの関係、アブダクション、核ミサイル基地とUFOなど。興味深いことに、ペンタゴンやホワイトハウス、NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)、バチカンなどが抑えている真実などについての話題もある。
カナダは、UFOの情報がメディアに頻繁に現れる国の1つだ。毎年、民間の調査団体による前年度の地域別UFO目撃数、その形や色、大きさといった形状の分析などが公表され、カナダの公共放送CBCやCTV、グローバルTVといった大手のメディアや地方紙などにその記事があふれる。
今年の発表によれば、昨年2015年のUFO目撃数は1267件で、精査したところ、説明不可能なUFOは2から4%で、これは1989年の調査開始から2番目に多いという。
カナダ初の公聴会で興味深い動きが出ることを期待したい。(純)
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