「仕事をしていて、気がついたら病院にいた」「事件のことは知らない、分からない」
埼玉県熊谷市の連続殺人事件の容疑者でペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタンは、こう供述した(10月9日付産経新聞)。
ナカダ容疑者は、侵入先の家屋2階から転落し、重症を負って入院していたが、取り調べなどに対応できるまでに回復し、8日、逮捕された。容疑は熊谷市の夫婦を失血死させた事件。同市内で起きた親子3人を含めた4人の死亡についても関与が疑われている。転落してから身柄は押さえられているため、事件に関わっていることは確実だ。はたして、シラを切って大ウソをついているのか、それとも、本当に記憶がないのか――。
実は、こうした凶悪犯罪を起こした犯人が、事件当時の記憶がなかったり、あいまいだったりするケースは多い。2008年に東京・秋葉原で7人が殺害された事件の被告も、殺害の瞬間など肝心な部分を「思い出せない」と語っている。
悪霊に憑依されていた?
こうしたケースでは、「悪霊」などに憑依されて事件を起こしている可能性が高い。記憶があいまいになってしまうのは、自分ではなく、悪霊が肉体を支配しているためだ。現代の医学では精神疾患に分類される症状も、悪霊や悪魔が原因となっている場合がある。
ナカダ容疑者にも身柄拘束前に不可解な行動がみられたという。転落して身柄を確保される直前、自分の腕を切りつけていた。事件現場には血で文字を残し、勤務していた工場を辞める時、その理由について「背広を着た人に追われている」など、意味不明なことを言っていたこともわかっている。
また、ペルーに住むナカダ容疑者の姉は「弟は普通だったが、日本に行って精神的に病んでしまった。『誰かに追いかけられている、自分は殺される』と言っていた」と証言。容疑者は以前、容疑者の兄が起こした殺人事件を目撃し、精神的にショックを受けていたとも明かした (9月18日付zakzak)。
ナカダ容疑者の兄は、ペルーで17人を殺害した罪で現在服役中だ。彼はテレビインタビューに対し、「私は犯罪者ではなく浄化人(cleaner)だ。社会から同性愛者やホームレスを取り除いた。腐った世の中を浄化するために25人を殺した」と述べている。現在、精神疾患の治療も受けている(The Guardian紙)。
こうした一連の状況から考えると、ナカダ容疑者が悪霊に憑依されて事件を起こした可能性は高い。そのため、本当に記憶が「ない」可能性もある。
悪しき心が悪霊を引き寄せる
ただ、悪霊が関与しているからといって、容疑者に責任がないということではない。
悪霊憑依の謎を解く鍵の一つが「波長同通の法則」だ。これは、自分と似たような心の波長を持った霊が引き寄せられてくるという法則だ。嫉妬や恐怖、怒りや失望といったマイナスの心を持っていると、悪い霊たちを引き寄せてしまう。逆に、他人に見られても恥ずかしくないような良き心を持っていれば、悪霊の影響はほとんど受けない。また、悪霊は、憑依している人間のマイナスの心がなくなり、「居心地」が悪くなると、憑いている者に縁を持つ家族や知人に憑依することもある。
つまり、ナカダ容疑者自身の悪しき心が悪霊を引き寄せており、それは、兄に憑いていたものと同一の霊存在である可能性があるということだ。今回のような凶悪犯罪において、罪を裁く際、そして再発防止策を考える際に、以上のような霊的知識をもって対応する必要がある。(瑛)
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