「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして、宗教法人「幸福の科学」が、同誌を発行する文藝春秋社と大川宏洋氏に対し、損害賠償などを求めた裁判で、同社と宏洋氏が期限までの上告を断念したことが、このほど分かった。

裁判をめぐっては、東京高裁が1月、同社と宏洋氏の控訴を棄却する判決を言い渡しており、今回の上告の断念によって、同社と宏洋氏に連帯して330万円を支払うよう命じた判決が確定し、幸福の科学側の全面勝訴が決まった。

この裁判をめぐっては、宏洋氏の虚偽に基づいてつくられた、「(女優との)結婚強制」、「結婚のために所属事務所を辞めさせて撮影現場に行かなくなった」、「東大早慶以外は大学ではない」などの記事内容について、いずれも「真実であると認めることはできない」と判断されていた。

判決の確定を受け、幸福の科学グループ広報局は、「宏洋氏の虚偽発言を裏付け取材せずそのまま掲載した、週刊文春と、当グループへの多数の名誉毀損で敗訴が続いている宏洋氏に対しては、本高裁判決を真摯に受け止め、心からの悔い改めを強く求めます。なお、本記事と内容が重なる文藝春秋刊の宏洋著書に関しても、最高裁で幸福の科学勝訴が確定しています」とコメントしている(【関連サイト】参照)。

なお、宏洋氏は別の事件で、YouTubeに動画を投稿し、知人女性の名誉を傷つけた名誉毀損の疑いで、1月17日に逮捕され、2月7日に名誉毀損の罪で略式起訴となり、罰金30万円の略式命令が出されていた。

【関連サイト】

今回の判決に対する幸福の科学グループ広報局の見解

https://happy-science.jp/news/public/11465/18356/

【関連記事】

2024年1月31日付本欄 幸福の科学が、宏洋氏・週刊文春に勝訴 高裁が控訴棄却 文春記事は「真実であると認めることはできない」

https://the-liberty.com/article/21204/

2023年9月30日付本欄 宏洋氏が自著で、裁判で負けた主張を含め、300カ所以上の虚偽や誹謗中傷の異常さ 発刊元の幻冬舎の責任も大きい

https://the-liberty.com/article/20939/

2023年8月25日付本欄 幸福の科学の勝訴確定 最高裁が宏洋氏や文春の上告を退ける 宏洋氏の「幸福の科学批判本」は嘘だらけ

https://the-liberty.com/article/20859/

2023年5月25日付本欄 幸福の科学側が宏洋氏に勝訴 最高裁が宏洋氏の上告などをすべて退ける 損害賠償やYouTube動画削除を命じた高裁判決が確定

https://the-liberty.com/article/20651/

2023年5月24日付本欄 幸福の科学が宏洋氏・週刊文春に勝訴 「結婚強制」記事について、裁判所は「被告宏洋の供述を信用することはできない」と断じる

https://the-liberty.com/article/20648/

2022年3月4日付本欄 宏洋氏の「幸福の科学批判本」は嘘だらけ 裁判所は宏洋氏側の真実性の主張について1つも認めなかった

https://the-liberty.com/article/19293/