《ニュース》

再生可能エネルギー導入の"切り札"として、浮体式の洋上風力が期待を集めています。そんな中、日経新聞は25日付朝刊の1面で、国内の企業と大学が共同で、世界最大級の浮体式洋上風力発電設備の実用化に向けた研究を始めることを報じ、話題を呼んでいます。

《詳細》

研究を行うのは戸田建設と大阪大学。海底に固定しない風車としては世界最大級となる1万キロワット級の出力を想定しているといいます。

風力導入が先行する欧州などに比べ、日本近海には着床式風車の設置に適した遠浅の地形が少ないとされています。そうした中、深海上でも設置できる浮体式の潜在需要は大きく、風力開発の余地が3倍に達するとの試算があるとされています。日経新聞は「国内で普及が進まない洋上風力の転換点となる可能性がある」と報じています。

一方で浮体式はコストが高く、建設費が通常の洋上風力に比べても2倍以上になるとの指摘もあります。

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