《ニュース》
米非営利団体エコヘルス・アライアンスが2018年3月に、コロナウィルスの機能獲得研究に関する資金を得るため、国防高等研究計画局(DARPA)の一般公募に申請していたことが、米調査報道機関プロジェクト・ベリタスが入手したDARPAの内部資料によってこのほど明らかとなりました。
これにより、米国立アレルギー感染症研究所所長(NIAID)のファウチ博士が議会で偽証した可能性が高まり、アメリカで問題視されています。
《詳細》
エコヘルス・アライアンスは、2014年から19年にかけて、米国立衛生研究所(NIH)から310万ドル(約3.5億円)の資金提供を受け、そのうち59万9000ドル(約7000万円)が中国・武漢ウィルス研究所に流れました。武漢ウィルス研究所は、コロナを遺伝子編集し、感染力を高めるなどの「機能獲得研究」に従事。それによって新型コロナウィルスを生み出し、研究所から漏れ、パンデミックが起きた可能性が濃厚とされています。
ファウチ博士は議会の宣誓証言で、「NIHとNIAIDは武漢ウィルス研究所の機能獲得研究に資金提供したことはなく、現在もしていない」と繰り返し主張。しかし、エコヘルス・アライアンスは、機能獲得研究を行う資金を得るべく、DARPAの一般公募に参加。DARPAはリスクが高いとの理由で拒否したものの、ファウチ博士率いるNIAIDはそれを拒否せず、武漢ウィルス研究所やアメリカ国内の複数の拠点で計画が実行されたというのです。
さらに申請書のデータは、「機密文書」という表記がないにもかかわらず、DARPAの最高機密フォルダの中に保管されていたことから、何者かがデータを移して隠蔽を試みた可能性も浮上しています。これにより、ファウチ博士は議会で偽証を行ったという見方が強まり、アメリカで話題となっています。
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