オンライン会合でビデオ演説を行う蔡氏。画像はYouTubeより。
南シナ海や東シナ海などで緊迫感が高まる中、米台関係がかつてないほど緊密になっています。
9日には、アザー米厚生長官が訪台。アメリカが1979年に台湾と断交して以来、最高位の高官による訪問となりました。
それに先立ち、米政府は「アメリカと台湾は独裁的な体制とは対照的に、医薬品などの分野で世界の進歩に寄与できる」と述べ、暗に中国をけん制。10日に蔡英文総統と会談したアザー氏は、「台湾を強く支持し、友好的である」というドナルド・トランプ米大統領の意向を伝えました。
米台は正式には国交回復してないものの、一連の言動により、アメリカが「台湾は中国の一部ではなく独立した国家である」とみなしていることは明らかです。
こうした流れの中、蔡氏は12日、米保守系シンクタンクのハドソン研究所とアメリカ進歩センターのオンライン会合で14分ほどのビデオ演説を行いました。