現地入りした本誌記者の撮影。警察との衝突が起きている。

香港では、活動家が次々と警察に拘束される中、31日に予定されていた大規模デモが中止となった。本誌記者が現地から、当日発生した「自然発生的な」デモの様子を伝えている。

現地入りしている幸福実現党の釈量子党首によれば、傘や水のバケツリレーが発生。催涙弾を投げられたときに洗い流すための水を前線に送っている。

金鐘と湾仔の間では夜になり、警察と活動家の衝突も起きている。

宗教が香港の自由の砦

釈氏は31日の日中に行われた宗教集会に参加。ここでは、賛美歌が歌われたり、香港で拘束されている人々への祈りが捧げられた。

香港での自由を求める活動家の中で、大きな役割を持つのがキリスト教徒だ。6月19日付ニューヨーク・タイムズ紙電子版では、抗議活動に参加する宗教家や信仰者の姿を取り上げ、活動家に対して「宗教集会については、警察が解散させにくくなるため、賛美歌を歌うとよい」とアドバイスしたことを紹介している。

同紙の中では、18歳のキリスト教徒の活動家の「イエス・キリストがここにいたら、エアコンの効いた家の中にはいないことは確実です。街に出て、人々を助けていることでしょう」という言葉が紹介されている。

香港の自由の砦は今、宗教にある。人々の自由意志を奪い、政治的自由を奪うという暴挙を見て、神が黙っているわけがないという信念が、活動家を支えている。沈黙の続く日本だが、今こそ、「香港の自由を守る」という声を上げたいものだ。

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2019年8月27日付本欄 「香港を見捨てないでください!」 新橋駅で叫ぶ香港人学生の日本愛

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