2017年8月号記事

巻頭インタビュー

千眼美子(清水富美加)

「働き方」より、働く理由。

女優だけど、女優じゃない

名声を得た。絶望も知った。その上で、本当の「働き方」を必死で考えた。

ようやくたどり着いた答えは、日本社会に何かを訴えている。

(編集部 馬場光太郎)

千眼美子

Sengen Yoshiko

1994年12月生まれ。東京都出身。13歳で「レプロガールズオーディション2008」グッドキャラクター賞を受賞。2011年「仮面ライダーフォーゼ」のヒロイン役に抜擢され、15年にはNHK連続テレビ小説「まれ」で主人公の同級生役を好演した。テレビや映画、CM、ラジオ、舞台など多方面で活躍。17年2月、幸福の科学に出家。千眼美子の法名で宗教活動を行っている。著書に『全部、言っちゃうね。』(幸福の科学出版刊)など。

「働き方改革」が、時代の合言葉のようになっている。「残業削減」「プレミアム・フライデー」などに取り組む余裕のある大企業の動きを冷めた目で見つつも、「自分も何か考えた方がいいのか」と感じている人も多いかもしれない。

仕事で心身を追い詰められるケースには、一つのパターンが指摘されている。

成功に向けてがむしゃらに働く。ふと「これがずっと続くのか」と虚しさを感じる。しかし、ここで脱落し、敗者のレッテルを貼られるわけにはいかない。またがむしゃらに進む。どこかで虚しくなる。この繰り返しの中で、心身が疲労していく―。

脚光と過酷さの間で

そのジレンマを強く感じる世界のひとつが、芸能界ではないだろうか。勝ち抜いた一握りの人は、どの職業よりも強い脚光を浴びる。しかし、その夢に向かう足元には、低賃金、長時間労働、厳しい上下関係など、どの職業よりも過酷な環境がある。

女優・清水富美加も5カ月前、その渦中にいる一人だった。スター女優としての道をひた走る中、心身のストレスが限界を超え、驚くべき決断をした。

「私、清水富美加は幸福の科学という宗教に出家しました」

次ページからのポイント

「目的」が演技をつくる

仕事の先に「喜び」が見えるか

自由で、厳しい世界