UFO後進国

アメリカでは、6月から7月にかけて、ケネス・アーノルド事件やロズウェル事件といった1947年の夏に起きた歴史的UFO目撃事件の記事が増え、さながら「UFO月間」のようだったが、イギリス、カナダも負けてはいない。

アメリカを追いかけるように、イギリスの公共放送のBBCが7月13日に、カナダの公共放送であるCBCが7月16日に、それぞれのサイトで自国の歴史的UFO事件を大きく取り上げている。

BBCの記事では、"イギリスのロズウェル事件"と言われている1980年の「レンドルシャムの森事件」について、新しい目撃証言が出てきたという記事を掲載。これは、イギリスにとって最大のUFO目撃事件の新しい進展であり、ザ・インディペンデント、エクスプレスほか、複数の地方紙が伝えている。

記事によると、当時、イギリスの空軍基地近くのレンドルシャムの森にUFOが着陸したのを多くの兵士が間近に目撃していると言われているが、これまで詳しいことは公式発表されてこなかった。しかし、退職した当時のレーダー監視員が、「レーダーで、時速何千マイルで移動する物体が(目撃者たちのいる)森に入って行ったのを見た」とする新たな証言をしたという。この証言を、目撃者の一人チャールズ・ホルト中佐が、英サフォーク州で行われたUFO会議で発表した。

また、CBCの記事では、新しいカナダのUFOの調査研究結果を伝えている。それによると、カナダ・マニトバ州では、200年前から2千を超えるUFOの報告があり、州の歴史より古いという。CBCのほかにも地方紙などが伝えている。

それらの古い記録の一例は、目の前でUFOを目撃した後、放射能が検出されたり、毎夜、農場に現れるUFOや5フィートくらいの宇宙人が間近に現れたり、アブダクションのような現象だったり、と、なかなか衝撃的な内容である。

また、カナダは2014年だけでも1千を超えるUFO目撃の報告があったという。なお、CBCは、毎年、カナダでの目撃数などUFOの調査結果を報告している。

イギリスもカナダもUFOに関する記事が多い国だ。英語という共通言語のためか、アメリカ、イギリス、カナダは"UFO報道共同体"と思えるくらい共通のニュースが流れており、それを他の言語圏が追随しているように見える。ただ、そこに日本のメディアの存在が全く感じられないのが残念だ。(純)

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