アメリカと中国が衝突する第三次世界大戦は起こるのか――。これが今、アメリカ国防総省や軍事アナリストの間で、大きな関心事となっている。

この問いに答えるべく、アメリカの国家安全アナリストのオーガスト・コール氏とPW・シンガー氏が、豊富な軍事知識を背景に、未来の米中戦争を描いた小説『ゴースト・フリート』をオンライン上に発表して話題となり、6月末に書籍として発売された。

アメリカはすでに第三次世界大戦の戦略を立てている!?

あらすじは次のようなものだ。

「中国で共産党政権が崩壊し、より軍事主義的・資本主義的な政権が誕生。中国とアメリカは経済的依存を強め、中国はエネルギーの大半をアメリカから輸入するように。だが中国が大規模な天然ガス鉱床を発見。アメリカへの経済依存を脱しようと、中国軍部の指導者がアメリカとの戦争を開始する……」(東洋経済電子版7月5日付記事より要約)。

その他にも、最近、米中戦争についての本の発刊が増えている。米中央情報局(CIA)長官代理を2度務め、ブッシュ(息子)元大統領の側近だったマイケル・モレル氏の新著『The Great War of Our Time(我々の時代の大戦)』によると、アメリカはすでに第三次世界大戦の戦略を立てているという。

3年前に米中戦争を予想していた映画

第三次世界大戦が起こる可能性があることに、アメリカでは多くの人が気付き始めたようだ。だが3年前の2012年、すでに、幸福の科学グループは、中国による日本侵略の危機を描いた映画「神秘の法」と「ファイナル・ジャッジメント」を公開し、中国の軍事的脅威を警告していた。

特に、「神秘の法」のあらすじは以下のようなもの。

「201X年、経済・軍事的に超大国となった東アジア共和国でクーデターが発生。軍部出身の皇帝が支配する『帝国ゴドム』が誕生した。帝国ゴドムは圧倒的な軍事力で周辺国を次々と占領し、日本も占領されてしまう。アメリカも国連も手を打てない中、国際秘密結社『ヘルメス・ウィングス』が立ち上がり、世界各国に協力を呼びかける……」

「神秘の法」は第85回アカデミー長編アニメ映画賞の審査対象作品となり、また第46回ヒューストン国際映画祭で、グランプリに次ぐ「スペシャル・ジュリー・アワード」を劇場用長編作品部門で受賞するなど、高い評価を受けた。

これら2作は、未来予言映画といえるだろう。これらの映画や前述の小説などが描くように、このまま中国の覇権拡張が続けば、中国は台湾に加え、日本の尖閣諸島や沖縄にまで侵略の手を広げる可能性がある。

日本は、中国の軍事覇権・経済的拡張の意図をきちんと認識する必要がある。米中戦争などという事態になる前に、日本は安保法制の整備を進め、国防体制を固めなければならない。さらに、中国の動きを抑え込むために、アメリカなど世界各国と連携を強めておく必要がある。(泉)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『中国と習近平に未来はあるか』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=818

幸福の科学出版 『映画「神秘の法」が明かす近未来シナリオ』 〔監修〕大川隆法/幸福の科学出版 編

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=788

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