本欄では、一週間の中で、世界の動きを象徴するニュースを1~2個紹介し、前提知識・展望を解説します。今回のテーマは「ハンガリーが中国の一帯一路計画に参加」「ジンバブエの通貨が消滅」の2つです。

(1)ハンガリーがヨーロッパ初、中国の一帯一路計画を支持

ハンガリーが、ヨーロッパ諸国の中で初めて、中国の一帯一路計画を支持する協力協定を結んだことを、このほど米紙ビジネス・インサイダーが報じた。

中国の一帯一路構想とは、古代のシルクロードよろしく、中国、中央アジア、ロシア、中東、アフリカ、そしてヨーロッパをつなぐ大規模な貿易・交易路・インフラ開発計画のこと。ハンガリーは中国と協力して、ハンガリー・シベリア鉄道の開発などを行いたいと考えている。インフラ開発はそれだけではなく、高速道路、石油やガスのパイプライン、電力システム、インターネット、そして海洋インフラなどを造ることが目的だ。