硫黄島に向けて艦砲射撃する米戦艦「ニューヨーク」(画像は、Wikipediaより)。

今から70年前の大東亜戦争の末期、東京都の硫黄島(いおうとう)では、日本軍2万1千人が玉砕しました。現在も、戦死者の半数である1万柱以上の遺骨が見つかっておらず、静かに眠り続けています。

硫黄島の戦いは、日本軍が地下に張り巡らせた坑道を使った持久戦により、「5日間で攻略できる」との米軍の予測を裏切り、約1カ月間続きました。その激戦を示すように、米軍はたった3日の戦闘だけで、連合軍がドイツ軍と戦ったノルマンディー上陸作戦の戦死傷者数を上回る被害を受けています。

この戦いを指揮したのが、栗林忠道(くりばやし・ただみち)中将です。栗林中将は、どのような人物だったのでしょうか。