2015年6月号記事

米中は「宇宙人技術」を持っている

目を覚ませ!

UFO後進国ニッポン

日本で真面目に「宇宙人」を議論すれば、「変な人」扱い。UFOはあくまで笑いの種にすぎないのが現状だ。しかし、海外に目を向ければ、UFO情報は大手メディアでニュースとして報じられ、宇宙人を探す学術研究が行われており、政府機関がUFO情報を集めている。気がつけば日本は「UFO後進国」だ。さらには、「アメリカや中国が宇宙人から技術供与を受けている」という噂も後を絶たず、もし本当なら、技術大国ニッポンの地位どころか、国家の存亡さえも危うい。日本はこのままでいいのか!?

(編集部 大塚紘子、居島有希、中原一隆、冨野勝寛/協力 山本純子)


日本が目を覚ますためのKeyword

もし宇宙人と何らかの交信ができた場合、恒星間航行や未知の科学技術など、多くのことを学べるはずです。

──元イギリス国防省主席UFO調査官 ニック・ポープ

正直、あなた方の情報は後れすぎています。

アメリカ政府と宇宙人は手に手を取って協力しているのです。 ──カナダ元国防相 ポール・ヘリヤー

地球外生命体がUFOに乗ってくるという考えは、「そうではない」と証明できない以上、

その可能性は排除できません。

──チリ異常航空現象研究委員会長官 リカルド・ベルムデス


「東京湾にUFОが出現し、多くの人が目撃しました──」

もし日本のテレビのニュースでこう聞いたらどう感じるだろうか。冗談だと思ったあなたは、日本のメディアの“言論統制"の呪縛にかかっている。

UFO目撃は普通のニュース

海外メディアではUFOは普通のニュース

「またしてもUFOファイル開示ならず」

ホワイトハウス高官がつぶやく

オバマ米大統領の上級顧問ジョン・ポデスタ氏が退任するにあたって、ツイッターで「2014年の最も悔やまれることは、またしてもUFOファイルの開示ができなかったこと」とつぶやき、大反響を呼んだ。ワシントン・ポスト、CBSニュース、ワシントン・タイムス他多くの海外メディアが伝えている。

ポデスタ氏の発言を報じたCBSニュースの記事。

アブダクティ支援グループの会議が開催

イギリス初のエイリアン・アブダクティ(宇宙人拉致被害者)たちの支援グループ「AMMACH」は2014年5月、イギリス南東部のヘイスティングスで会議を開催。アブダクティやコンタクティ(宇宙人と接触した人)が多数参加した。BBCやテレグラフなどが報じた。

AMMACHが開催した会議の様子を報じたテレグラフの記事。

飛行機とUFOのニアミスが発生!

当局が調査したが正体不明

2013年7月、ロンドン郊外のバークシャー上空で、エアバスA320とUFOが異常接近、衝突寸前のところを機長のとっさの判断で回避するという出来事が起きた。当局が調査しても正体は不明だった。このニュースは、テレグラフ、ハフィントン・ポストなどが報じた。

飛行機とUFOのニアミス事件を紹介するハフィントン・ポストの動画の一部。

国際UFO会議で

「9種類のUFOを見た」と語った物理学者

2015年2月、アメリカのアリゾナ州で開かれた世界最大の第24回国際UFO会議でUFO研究者などが発表。中でも、物理学者ボブ・ラザー氏はエリア51の研究所で「9種類のUFOを見た」などと語り、注目を集めた。NBC、USAトゥディ、ロイター、カナダ最大の全国紙グローブアンドメールなどが伝えた。

UFOを説明するボブ・ラザー氏(画像はYouTubeより)。

なぜなら、海外メディアでUFО目撃ニュースが報道されるのは、ごく普通のことだからだ。

例えば、イギリスで2013年7月に飛行機がUFOとニアミスしたというニュースは、ハフィントン・ポストやテレグラフなどの大手報道機関が報じた。

アメリカのニュース専門チャンネルCNNの看板番組、「ラリー・キング・ライブ」(注1)でも、たびたびUFOの話題が取り上げられている。この番組は、有名司会者のキング氏がゲストと対談するトーク番組で、ゲストには大統領や世界企業の経営者、俳優などの大物が多い人気番組だ。

目に見えないものは認めないはずの唯物論国家、中国のメディアも例外ではない。10年7月、中国の浙江省杭州市にある杭州蕭山国際空港で、レーダーに正体不明の飛行物体が映って同空港が一時閉鎖した事件は、国営新華社通信が伝えた。

「上海でテレビを観ていて驚いたんです」と話すのは、超常現象コメンテーターの山口敏太郎氏。同氏は本誌の取材に、「ニュース番組で尖閣諸島問題を伝えていたと思ったら、次のニュースは『UFОが出た』という話で、同じキャスターが真顔で伝えていました」と話すと同時に、日本メディアの異常さを嘆いた。

日本メディアの姿勢は極めて偏っている

日本のメディアでUFОが話題に上るのはほとんどがバラエティ番組。しかも、真剣な議論ではなく、肯定派と懐疑派の“UFО漫才"と化している。

昨年、NHKが「幻解!  超常ファイル」という番組でUFО映像を扱ったが、動画が見間違いであることを示して、あたかもUFO動画が全て見間違いであるかのような印象を与えるものだった。しかし、正体の分からないUFO動画は数多く存在する。もちろん、全て真実というわけではないが、一部の見間違いを根拠に全てを否定する姿勢は、極めて偏っている。

なぜ日本だけがこうなってしまったのか。考えられる原因の一つに、戦後、日本を占領したGHQの言論統制がある。GHQは、日本が二度とアメリカに歯向かわないように、神道や日本人の精神的価値を否定した。その結果、日本の報道は、「目に見えないものや科学的に証明できないものは存在しない」という唯物論に基づくものになった。それが、「科学的に証明できないUFOは存在しない」とする姿勢にもつながっているのではないか。

(注1)2010年12月、番組は終了。放送期間は25年に及んだ。

次ページからのポイント

山口敏太郎氏インタビュー

先進国は学術研究として宇宙人を探している

日本政府のUFO情報への認識は70年遅れている