2009年12月号記事

中国の核がアメリカを封じ込める

中国軍事専門家  平松茂雄

(ひらまつ・しげお)1936年生まれ。慶應義塾大学大学院修了後、防衛庁防衛研究所勤務。同研究室室長、杏林大学教授を歴任。専門は現代中国の軍事・外交。著書に『中国は日本を併合する』(講談社)、『中国、核ミサイルの標的』(角川書店)などがある。

10年ぶりの軍事パレードから見える「野望」

北京で10月1日に開催された中国建国60周年の記念式典で、10年ぶりの軍事パレードが行われた。そこではアメリカ本土を射程に収める「東風31A」をはじめ108基の大陸間弾道ミサイルが並び、中国軍の新型国産兵器が次々と公開された。国際社会の警戒をよそに、大軍拡を内外に誇示する中国は何を目指しているのか。中国軍事専門家の平松茂雄氏と、国際政治アナリストの伊藤貫氏に話を聞いた。(聞き手/編集部 綾織次郎)