第二次世界大戦の激戦地となったパラオ共和国のペリリュー島で旧日本軍の遺骨を収集するために、厚生労働省の職員2人の派遣が決まった。今月25~28日に、パラオ政府と協力して旧日本軍の陣地となった壕の発掘作業を行う。

島には、戦後アメリカ軍に埋められた壕が200カ所以上残っており、現地で戦死した日本軍人約1万人のうち、2600柱の遺骨が埋もれたままだ。今年4月に天皇、皇后両陛下が慰霊のためにペリリュー島を訪問されるにあたり、ペリリュー州政府は遺骨収集に協力する姿勢を表明。厚生労働省と情報交換を続けていた。

戦後70年を迎える今年、日本軍が太平洋の諸国で戦ったことの意味も改めて注目されるだろう。

このほど、大川隆法・幸福の科学総裁は、戦争当時、ペリリュー島の守備隊長を務めた中川州男大佐の霊を招霊し、霊言を収録した。その内容が、『パラオ諸島ペリリュー島 守備隊長 中川州男大佐の霊言』として、13日に発刊される。

霊言の冒頭で中川大佐の霊は、天皇、皇后両陛下がペリリュー島を訪問されることについて、繰り返し感謝の言葉を述べた。そして、当時の激戦の様子、知られざる自身の最期についても詳しく明かした。

また、ペリリュー島で1万人の日本軍が、3万人のアメリカ軍を相手に死闘を繰り広げたのは、「われわれが一日持ち堪えることが、祖国への攻撃を一日遅らせることになる」という思いに他ならなかったことを吐露。「われわれの戦いが単なる犬死にでなかったと思ってくださることが、『最高の供養』だと思います」と現代の日本人へのメッセージを送っている。

現代の日本では、戦争当時、命をかけて戦った軍人について「無駄死にだった」と捉えられることすらある。しかし、彼らが戦わなければ、日本も欧米の植民地とされ、現在もアジアの植民地支配が続いていたことは想像に難くない。こうした先人の戦いの意味を見直し、正しく評価することが、慰霊のために重要ではないだろうか。(晴)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『パラオ諸島ペリリュー島守備隊長 中川州男大佐の霊言』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『公開霊言 東條英機、「大東亜戦争の真実」を語る』 大川隆法著

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