アレクサンダー大王が建設した約134メートルの高さを持つ塔(Wikipediaより)。

「アイギュプトス(エジプト)の前面、波騒ぐ大海の中に、パロス(ファロス)と呼ばれる島があり、中のうつろな船が高らかに鳴る順風を背に受ければ、丸一日で行き着くほどの距離にある」

これは、ヨーロッパ最古の詩人ホメロスが著述した『オデュッセイア』の一節です。叙事詩のジャンルを1人で切り開いたホメロスは、エジプトに100万人都市「アレクサンドリア」が誕生するきっかけにもなりました。

アレクサンドリアが後世に名を残した理由は、「宗教融和」と「国際化」を進めたことでギリシア文化と古代オリエント文化が融合し、世界の学問の中心地となり、文明の進歩をもたらしたからです。その開放的な土地柄により、現在もエジプトの工業都市として、世界的な企業の支社が置かれ、経済の中心地の1つとして数えられています。

今回は、このアレクサンドリアと、そこにあったとされる「アレクサンドリア図書館」について、繁栄の理由を探ってみます。