オリエンタルランドは4月から、東京ディズニーリゾートのチケットを値上げする。ワンデーパスポートが大人一人あたり6400円から6900円になるなど、一人当たり500円ほど。

同社は1983年の開業以来、好不況にかかわらず、およそ4年ごとに値上げを行ってきた。それをもとに毎年のように新しいアトラクションをつくるなどの工夫もあってか、リピーターは増え、入園者数も右肩上がり。2013年には年間入園者数が東京ディズニーランドと東京ディズニーシー合わせて3千万人を超えた。

今回の値上げを受けて、ネット上では「行くのがたいへんになってきた」という声が出ているが、「いくらになっても、結局行くだろう」という意見も多い。

最近、他にも値上げされる商品が続出している。昨年末には吉野家の牛丼が大幅値上げし、トイレットペーパーやカップヌードルは1月から、味の素などの冷凍食品は2月から値上げする予定だ。消費税8%や電気料金の値上がりに追い打ちをかけるように出費がかさむ中で、企業の経営環境はますます厳しくなりそうだ。

そんな厳しい時代に入ってきた今年、大川隆法・幸福の科学総裁は、年初の法話として「帝王学の築き方」を説いた。

大川総裁は、「年頭に当たって、厳しい話をするのは、やや忍びないですが(中略)多少は厳しめにスタートすることも一つ」と、現在の日本の、なかなか「いい風」が吹かない景況を踏まえて、次のように語った。「(企業は)厳しいなかで、ほかが当たらなくても、自分のところだけはどうしても周りが買わざるをえないというか、買ってしまうようなものをつくることです。あるいは、そういうサービスを提供する工夫が必要です」

オリエンタルランドが入園料を上げても業績を伸ばしているのは、「ここにしかない価値」を生み出し続けているからだろう。この背景には、並々ならぬ工夫があるはずだ。

政府はアベノミクスによる景気回復をさかんに宣伝しているが、景気の「いい風」が吹いてくれるのを待っているようでは企業は生き残れない。厳しい時代にこそ、創意工夫が必要だ。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『帝王学の築き方』 大川隆法著

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