「職業としての学問」「職業としての政治」などの著作で知られる、ドイツ人社会学者のマックス・ウェーバーは、近代社会学の創始者と呼ばれ、多分野にわたって優れた業績を残しました。その中でも特筆すべきは、宗教と社会の関係について深い洞察を与えたことです。ここでは、宗教と経済の関係について論じた、ウェーバーの代表的著書である『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』について見ていきましょう。