安倍晋三首相はこのほど、急増する認知症患者の支援に関する対策を、2013年度の「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」を改定する形で制定し、来年度から実行すると発表した。

認知症とは、脳の一部が変化したり、血管が詰まるなどして、脳の一部が機能しなくなり、生活に支障をきたす状態を指す。アルツハイマー病や脳梗塞などにより、脳の一部が死んでしまうケースも含まれる。記憶力の低下や状況認識能力の低下、その影響による徘徊の問題、そして、脳機能の低下から身体の麻痺が進めば、寝たきりになることもある。

現在、日本では65歳以上の4人に1人が予備軍を含めた認知症とされ、患者は世界一の速さで増加しており、2025年には470万人になる見通しだ。

政府は2016年度から、認知症患者を支援するための対策を立てるため、認知症患者と健康な人、合わせて1万人を対象に観察。血液の状態や生活習慣の調査などと合わせて認知症との関係を調べる。これは福岡県久山町での1985年からの調査をひな形にしている。同町での調査では、糖尿病や高血圧、喫煙が発症リスクを高めるという相関関係が分かったという。(7日付東京新聞)

いち早く超高齢社会に突入した日本だからこそ、世界に先駆けて対策を研究し、高齢者が元気で暮らせる社会を目指すことは大切だ。個人でも、運動や食事を工夫することで防止・改善できる部分は努力すべきである。

ただ、病気の原因は肉体の問題のみにあるのではなく、心の持ち方とも大きく関係があるという事実を指摘したい。人間は霊的存在であり、その本質は魂である。

肉体と重なる形で「幽体」があり、心臓に近い部分に「魂」が存在する。深い悩みや、怒りや憎しみといった感情を長く持ち続けていると、その偏った思いが魂をくもらせ、幽体に異変を生じさせた結果、肉体の同じ部分に病変が現れる。これが、病気になる真のメカニズムだ。

そしてまた、病気の種類と「思い」の持ち方には、関連性が強い。

大川隆法・幸福の科学総裁は著書『奇跡のガン克服法』で、年を取って、これまでの人生が不幸だったという記憶が強く出てくる場合、認知症などの病気になりやすいと、次のように指摘する。「自己防衛本能として、その記憶を薄めていきたくなります。そうすると、認知症など脳の病気になりやすいのです。(中略)『思い出したくない』という思いが、脳の病気をつくって、いろいろなものを忘れさせていくのです」

また、大川総裁の近著『ザ・ヒーリングパワー』でも、アルツハイマー病などは悪霊の憑依によることも多いことが記され、本人が大川総裁の法話を聞くだけで、悪霊と波長が合わなくなったのか、治ってしまったという奇跡体験も報告されている。

超高齢社会を迎えるに当たり、増加が予想される認知症患者の支援策を講じることは大切だが、肉体面からの調査だけでは十分とは言えない。一人でも多くの人が幸福な老後を生きられるよう、認知症対策は心(魂)と体の両面から考えてほしい。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『奇跡のガン克服法』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=50

幸福の科学出版 『ザ・ヒーリングパワー』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1224

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