釈量子の志士奮迅 [第29回] 「吉田松陰の学問」と「現代日本の学問」

釈量子の志士奮迅 [第29回] 「吉田松陰の学問」と「現代日本の学問」

 

2015年1月号記事

 

第29回

釈量子の志士奮迅

世の中は変えられる!

 

 

釈量子

(しゃく・りょうこ)幸福実現党党首。1969年東京都生まれ。國学院大学文学部史学科卒、大手企業勤務を経て、(宗)幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。

2013年7月から幸福実現党党首。

釈量子のブログはこちらでご覧になれます。

http://shaku-ryoko.net/

 

 


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「吉田松陰の学問」と「現代日本の学問」

 

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教育が、国の繁栄にとっていかに重要かを痛感させられる話があります。

 明治政府は1872年、日本初の義務教育制度である「学制」を定めました。文部省(現・文部科学省)の、最初の大仕事です。

 しかし当時の農家は、貴重な労働力(子供)を取られ、授業料までも取られるという負担に反発。各地で「学制一揆」が起きました。

 それでも明治政府は、「教育こそが成長戦略の要」と確信し、断固として義務教育を推進しました。その結果、日本は一躍、世界トップレベルの近代国家に生まれ変わったのです。

 

教育が生んだ政治経済の諸問題

 時代は下り、日本は新たな教育改革によって、再び生まれ変わるべき時が来ています。

 公教育は百年単位ではある程度の成功を収めていますが、戦後の教育政策の弊害が、日本全体の衰退を招いています。

 GHQから押し付けられた自虐的な歴史教育は、日本の誇りを失わせました。宗教的真理を排除した教育の中で、教師は善悪を教えることができず、いじめや犯罪が多発しています。

 また、高度成長期後の画一的な平等教育や、「ゆとり教育」は、企業の国際競争力を下げています。これは明治期に『西国立志編』が空前のベストセラーとなり、「自助の精神」で、多くの若者の努力を鼓舞したのとは真逆の方針です。

 自助の精神を失った人々が増えた結果、社会保障費は膨らみ、国の財政を圧迫しています。

 こうした問題意識の下、安倍政権はいじめ対策や、道徳教育の強化、大学改革などに取り組もうとしています。しかし、左翼陣営の反対も強く、それを押し返す信念も十分に感じられません。

 日本の諸問題を解決し、日本をさらに繁栄させるには、どのような教育が必要なのか。今一度、考える必要があります。

 

 

吉田松陰の教育は「生き方」を教えた

 

山口県萩市にある、松下村塾の建物。8畳ほどの小さな私塾が、明治維新の源流となった。

 

 それを考える出発点として、幕末の長州・萩城下の私塾、吉田松陰の松下村塾を挙げたいと思います。

 

 本州の端にある、小さな塾の一室で行われた、たった1年数カ月の教育で、次々と明治維新の担い手を生んでいった──。まさに「こういう教育をすると、近代国家が一つできる」という、世界に誇る教育機関の白眉です。

 そこで教えたことは何だったのか。もちろん、兵法や国際情勢なども講義されました。しかし、それが中心ではありません。

 吉田松陰は、松下村塾をつくるにあたり、こう述べています。

 「学は人たる所以を学ぶなり」(学問とは、人間はいかにあるべきか、いかに生きるべきかを学ぶことである)

 松下村塾で教えたのは、人間の生き方そのものだったのです。

 「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」という、日本中の志士たちを"教育"した名歌があります。これも「人には命をかけてすべき仕事がある」という、人生論の極致です。

 日本の諸問題を見るにつけ、この「生き方を学ぶ」教育が必要だと感じられてなりません。

 

 

学問は「人間とは何か」を探究するもの

 しかし現在、教育内容の基礎となる「学問」が、「人の生き方」について語れないという事実があります。

 世の学者たちに「学問とは何か」と問いかければ、「体系化された知識」「科学的に証明ができるもの」などという答えが返ってきます。こうした定義では、吉田松陰が教えた学問は、学問にはなりません。「大和魂」も心理学や医学で分析することはできません。

 では、現代の学者が吉田松陰に面と向かって、「それは学問ではありません」「教育現場で教えれば、価値の押し付けになります」などと言えるでしょうか。学問の実績や、学徳による感化力を比較すれば、そのようなことを言う資格はないはずです。

 世の中が複雑化し、学問も専門化・細分化している一方、「人間はどのように生きるべきなのか」という単純なことが分からなくなっています。そのため、いくら物事を緻密に研究して学問が進化したと言われても、人心の荒廃は止まらず、国力の衰退を止められない。世の中が変わらないのです。

 教育・学問の本質は「真理の探究」であり、「人間学」です。志と生き方を教える学問から生まれた人材だからこそ、知性の翼によって、未開拓の地平に向かって羽ばたけるのです。

 幸福実現党は、「人間学」に基づく教育のあり方を提言しつつ、日本各地から新たな教育モデル作りに挑戦できる、自由闊達な教育行政を目指していきます。

 

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タグ: 2015年1月号記事  吉田松陰  幸福実現党  釈量子  戦後教育  

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