釈量子・幸福実現党党首が20日、東京・明治記念館で講演会を行った。主催は釈氏後援会の「釈量子を国政に送り出す会」。雨にも関わらず、会場はほぼ満席となった。

突然の衆院解散を受け、前日に幸福実現党としての出馬表明会見を行った釈党首は、講演の冒頭で、「景気条項で消費増税を先送りするだけなら、解散する必要はない。今回の選挙は、『3年後は問答無用で10%に上げますけれども、それでいいですか?』という意味」と、安倍晋三首相の大義なき解散宣言を批判した。

幸福実現党が今回の衆院選で掲げるスローガンは、「消費税8%から5%への消費減税」、そして、「この国にもっと自由を」。釈党首は「国のあり方そのものを問わせていただく。私たちは『自由の大国』を目指す」と宣言した。

「消費減税」について釈党首は、「日本のGDPの6割は個人消費によるもので、売り上げの多くはサービス業。重厚長大産業が栄えた高度経済成長の時代と違い、財政出動が効かない時代になっている」と、自民党の役所主導型の経済政策を批判。「幸福実現党は、民間主導の経済成長で税収を上げる方向に舵を切りたい」とした。

釈党首は講演の終わりに、「自由」のために命をかけた宗教家を例に、自らが目指す生き方を語った。そして、「自衛隊の方々が、消防、警察の方々が、命をかけてくれている。会社で働く方も、家族を養うために命をかけて働き、中小企業の経営者の方も、命をかけて資金繰りをしている。お母さんも、子供を生むために命をかけ、そして、生まれてからも命にかえて育んで下さっている。そんな全ての日本人のために『命をかける』のは、国政にあたる人間として最低限の礼儀」と、政治家としての覚悟を述べた。

後援会会長の安田永一氏は、釈党首にかける期待をこう語った。

「明治維新の時も、吉田松陰の言葉を聞いた弟子たちが、屍を乗り越えて幕府を倒した。国難が迫っている今、日本にこういう人たちが出てこないといけない。幸福実現党は宗教政党。あの世を信じていて、死を恐れていない、国のために命を惜しまない人たちだ。日本人のほとんどは、まだ、このことに気付いていない」

この日、初めて釈党首の話を聞いたという参加者も目立った。そのうちの一人で、50代の男性は、講演後、「釈党首の話を聞いて、ブレない人だと実感して、この人なら大丈夫だと思った。今は、自民党の政策にも期待できない。幸福実現党には、政治の本来あるべき姿を見せてほしいし、自民を引っ張る存在であってほしい」と感想を述べた。(晴)

【関連書籍】

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2014年11月19日付本欄 幸福実現党 衆院選・比例ブロックに42人擁立 消費税率5%への減税を訴える

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2014年7月号記事 釈量子の志士奮迅 [第23回]  新しい「日本人創り」で「自由の大国」を目指せ

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