日本漢字検定協会が公式ホームページ上で、来年第一回の検定試験から、検定料を改定すると告知している。各級で500~700円の値上げとなり、2級だけは据え置きになる。協会によれば、値上げの理由は「資材・物流費の高騰、消費税増税などの影響により、収支の健全化が喫急の課題になったため」だという。

同協会は、2009年に文部科学省から検定料の「値下げ」を求められ、一部で500円程度の引き下げを行ったことがある。当時、漢字検定協会が過去3年の間に約23億円と、公益法人として「必要以上の利益を出している」ことが問題とされたためだ。同時に、当時の前理事長らが、事業の利益を着服していたことが明らかになったため、非難の声は大きくなった。