2014年孔子平和賞に「独裁者カストロ」 有力候補・鳩山氏との共通点は?

 

「君主は刑罰や軍隊ではなく、礼儀や徳で、国家を治めるべき」と説いた孔子。

 

その名を冠した、中国の「孔子平和賞」2014年度受賞者に、キューバの革命家、フィデル・カストロ氏が内定した。「科学者に対し反核宣伝を促すとともに、核戦争を回避するよう呼びかけた」ことが選考理由だという。4日付毎日新聞(電子版)が報じた。

 

この賞が設けられたのは、2010年に中国の人権活動家・劉暁波氏がノーベル平和賞を授賞したことに対抗するため。中国政府の公式な企画ではないが、政府文化省が深く関与しているようだ。圧政を正当化する手段に「孔子」を使う、中国政府の“徳"には、改めて驚かされる。

 

今回受賞を決めたカストロ氏は、名だたる独裁者だ。1959年にキューバで軍事革命を起こし、社会主義政権を樹立。旧政権の警官や兵士など約500人を3カ月で銃殺した。宗教弾圧も行い、キリスト教会を破壊。信者を矯正キャンプに入れた。2003年には反体制派市民75人を、即決裁判にかけて投獄している。

 

今回の受賞候補には、シリアで市民を虐殺していた独裁者・アサド大統領もノミネートされていた。その上に、カストロ氏の受賞が決まれば、中国政府が目指す「世界平和」では、当たり前のように人権弾圧、粛清が行われることがはっきりする。

 

実は、この怪しい平和賞の有力候補に、日本人が挙がっていた。元首相の鳩山由紀夫氏だ。

 

鳩山氏は、「友愛」「東アジア共同体」といったお題目で中国に接近し、日米同盟や日本の安全保障を危機に陥れた。それが中国から、「日中関係やアジアの平和に対する貢献」として評価されている。

 

日本人は「平和主義」を考えるにあたり、この「カストロ、アサド、鳩山」の共通点についてよく考えなければいけない。

 

中国は、いかなる残虐な手段を使っても、政治体制を維持することを「平和」「秩序」と考える。自らの覇権である「中華秩序」を広げることも、「世界平和」と言ってはばからない。こうした野望に対して対抗せず、恭順することも、当然「平和」と見なすだろう。

 

こうした「平和主義」ついて、大川隆法・幸福の科学総裁は著書『「集団的自衛権」はなぜ必要なのか』の中でこう述べる。

「『隷属への道』を平和とする考え方があるならば、それは間違いであって、基本的に、『自由を取り上げていく政府は、悪い政府なのだ』ということは知っておいたほうがよいと思います」

 

カストロ氏や鳩山氏、そして中国共産党的な平和論に共通して言えるのは、「自由」という普遍的価値への理解が欠けていることだ。そのため独裁者は、権力維持のための人権弾圧・粛清を何とも思わない。鳩山氏のような「左翼平和主義者」も、人々の自由を奪う侵略行為と、人々の自由を守る防衛の違いが理解できない。

 

しかし、自由のない平和をいくら唱えても、それは「中国的平和」であり、結果的にカストロやアサドの残虐行為を肯定し、中国の覇権主義を応援することにつながる。平和はますます遠のくばかりだ。(光)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『孔子、「怪力乱神」を語る―儒教思想の真意と現代中国への警告―』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1326

 

幸福の科学出版 『「集団的自衛権」はなぜ必要なのか』 大川隆法著

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1213

 

【関連記事】

2014年10月4日付本欄 憲法9条がノーベル平和賞の最有力!? 劉暁波氏の受賞と矛盾する「平和論」に注意

http://the-liberty.com/article.php?item_id=8526

 

2014年10月11日付本欄 パキスタンのマララさんらがノーベル平和賞受賞 教育が未来を拓く

http://the-liberty.com/article.php?item_id=8554

 

2014年4月号記事 宗教を信じると、自由になる - 編集長コラム

http://the-liberty.com/article.php?item_id=7415

 

「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内

「自由・民主・信仰」のために活躍する世界の識者への取材や、YouTube番組「未来編集」の配信を通じ、「自由の創設」のための報道を行っていきたいと考えています。1口1万円からご支援いただければ幸いです。
「ザ・リバティWeb」協賛金のご案内

YouTubeチャンネル「未来編集」最新動画

デイリーニュースクリップをカテゴリ別に見る

世界政治経済テクノロジー社会自己啓発スピリチュアル思想・哲学その他

Menu

Language