法話抜粋レポート

もし大川隆法総裁が幸福の科学教学を「学問分析」したら

「『幸福の科学教学』を学問的に分析する」

2014年9月1日収録

幸福の科学大学(仮称・設置認可申請中)は2015年に開学を目指す。そこで自由科目として教えられる予定の「幸福の科学教学」について、「どのような内容か」「そこに神学や仏教学などのように、学問性があるか」などについて知りたいというニーズもあるだろう。大川隆法・幸福の科学総裁はこれに答えるため、自身が説いてきた教えを、「宗教学的に分析したらどうなるか」を語った。

宗教学が太刀打ちできない「幸福の科学」の幅広さ

幸福の科学の立宗間もない頃は、宗教学者がその教えを、他宗教と比較分析して発表することが多かった。しかしものの数年のうちに、そうした著作は出てこなくなった。

この背景に関して、大川総裁は 「一つの宗教の活動としては、規模的に見て、ある意味では大きすぎる(中略)幸福の科学については、名のある宗教学者たちも、分析しかねている」 と指摘する。

確かに、「1700冊以上」という大川総裁の著書群はあまりに膨大だ。その内容は、世界中の宗教や思想や学問を包含し、「政治」「経済」「経営」「教育」「科学」など、分野もどんどん広がっている。宗教学者が教えの輪郭を掴もうとしても、幅広い知識・教養が必要で、宗教学の知識だけでは太刀打ちできないのだ。しかも、現在進行形で拡大しているので、なおさら研究が追いつかない。

では、その全体像を最も把握している教祖自身が、幸福の科学教学を「宗教学者の目」から語ると、どうなるのか。

理論書としての『法シリーズ』

大川総裁は、幸福の科学の教えは、大きくは 「霊言集と理論書」 の二本立てだと指摘する。

理論書の中で中心的なのは、 「『太陽の法』『黄金の法』『永遠の法』の基本三部作」 。『太陽の法』では、悟りの大枠が示されている。世界宗教性を持つ宗教が必ず持っている「天地創造」についても、詳細に説かれている。「八正道」などの「仏教的な考え方」や、「愛」などの「キリスト教的な考え方」の両思想の核が含まれ、それらの関連や本質が、わかりやすく述べられている。

また同書には、幸福の科学の説くあの世の世界の 「次元構造」 も描写されている。天国と地獄の存在はもちろん、次元が何層にも分かれており、悟りの段階によって住んでいる世界が異なることも示された。

三部作の二番目、『黄金の法』では、神の視点から見た「歴史観」が語られる。西洋や東洋の過去の偉人や宗教の歴史を、「天上界から天使や指導霊が、西洋や東洋に送り込まれることで展開してきた歴史」であったことが明かされている。

三部作の三番目、『永遠の法』では、「次元構造」がさらに詳細に説かれ、各次元での生活や、各宗教の開祖などの代表的人物が、どこに住んでいるかが明かされる。

この三部作をはじめとして、毎年出版されているのが「法シリーズ」。2014年には『忍耐の法』が発刊され、2015年には『智慧の法』が予定されている。大川総裁は、 「現在、出版されている二十冊の法シリーズを全部読み終えれば、教義の特徴は出ています」 と語る。

基本教義の「応用・各論編」にあたる「霊言」

以上の「法シリーズ」を 「基本教義」 とすれば、「霊言」がその 「応用・各論編」 にあたる。これは、霊界の証明を兼ねて、「それぞれの霊言の特色や霊人の個性を示す」ためのものだ。

そのため、高級霊の霊言であっても、幸福の科学の教義と内容が完全一致するとは限らない。例えば、幸福の科学では「自助努力」の重要性を強調する。しかし、中国の老子のような霊は、「自由の哲学」を教えても、「自助努力」を強調する可能性は低いだろう。また、地獄におちた霊人の霊言も行われ、その間違った考え方や、現在の苦しみなどもありのままに語られる。

こうした霊言は、「かつて地上で生きていたどんな人物が、死後にどんな世界へ行き、どんな生活をしているのか」を明らかにすることで、 「『転生輪廻を含めた、この世とあの世のかかわり合い』を見事に描き出している」 と、大川総裁は述べた。

また、イエスやムハンマドなど、世界の宗教の開祖や、有名な主要人物の霊言を行うことで、それぞれ「神の送られた代理人や預言者が、人間として生まれて個性や特色を持った教えを説いた」ことも分かる。

当然、それぞれに地域や時代を反映した「正しさ」があったはず。しかし霊言を比較することで、その個性の小さな違いが、後世の宗教対立を生んでいることが分かってくる。 「宗教間の対立の部分を無効化し、融合しようとする試みが行われている」 。霊言は人類の指針となるものでもあるのだ。

基本教義「四正道」は世界宗教を融合する

その上で大川総裁は、既存の世界宗教の限界についても語る。

キリスト教は、「キリストが十字架にかかることによって、人類の『原罪』が許された」という「贖罪思想」を「幸福論」とした。しかし、その歴史のなかでは、宗教戦争や異端弾圧などの苦しみが延々と続いている。「原罪があり、それが消えた」という考え方には疑問が残る。

また、仏教に関しても、釈迦がこの世への執着を強く戒めたことから、この世での繁栄やこの世の存在自体を否定する考え方が、虚無主義に通じやすい。そのため、本場インドにおいて仏教は、ヒンドゥー教などに教勢を圧倒されており、近代以降は、日本においても仏教が無神論・唯物論的にねじ曲げていることは否めない。

しかし幸福の科学は、各宗教の不十分な点や矛盾点をカバーしつつ、その重要な部分を包含する。大川総裁は、 「このあたりのことを理論的にきちんと説明したのが、『愛・知・反省・発展』の『四正道』という幸福の科学の教えです」 と述べ、それぞれについて、キリスト教や仏教などとの関係を示しながら解説した。

「四正道」の意味が分かれば、なぜ幸福の科学が「政治」「経済」「経営」「教育」「科学」「学問」など、多岐にわたる活動をしているかが見えてくる。

このように、幸福の科学教学は、学問の視点から見たときも、十分な体系性を持つ。さらに、他の宗教や学問を包含し、宗教対立をも解消する内容を含んでいる。この学問が研究され、知識ベースで教えられることの公益性は非常に高い。

本法話では他にも、以下のような点について触れられている。

  • 「宗教現象学」的に新宗教を分析するとどうなるか。
  • 宗教学における価値判断を含まない態度が招いた「オウム事件」。
  • プロテスタントと、ヒンドゥー教、日本神道との共通点。
  • 2015年公開の映画『UFO学園の秘密』で説かれる「宇宙の法」とは。
  • 幸福の科学の持つ「民主主義的な思想」とは。

ここに紹介したのは法話のごく一部です。詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。

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